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皆さん、こんにちは。
歯科医院地域一番実践会 コンサルタントの山本峻士と申します。
本日のテーマは
あなたの歯科医院は10年で利益1.5倍にする準備はできているか?
という内容でお伝えしていきたいと思います。
タイトルだけ見ると「なんのこと?」と疑問がわくのは当然かと思います。
ただ、このテーマは今後の歯科医院経営において
最も重要な目標、方向性になることを決して忘れてはいけない内容なのです。
「小さな問題はあるけど、今経営的には別にそこまで悩んでいるわけではないしな~」
という方は、必読です。
◆10年以内に全国最低賃金1500円という時代が来る!
最近でもニュースなどで数多く取り上げられているのは
「2030年半ばまでに全国最低賃金1500円にする」
ということです。
石破首相は「2020年代に1500円する」とも発言しております。
今現在の全国の最低賃金は「1054円」
つまりこの10年以内に500近く時給をあげるというのです。
実際に実現可能なのかどうか、それは未来のことなのでわかりません。
ただし政府が掲げている以上は、少なくとも1500円近くまで水準を持ってくることは間違いありません。
つまり最低賃金が1.5倍になるということです。
最低賃金が上がれば、おのずの現状の従業員の給与も上げなければならなくなります。
こちらの図をご覧ください。
もしも最低賃金が1500円になれば、
高卒新卒の初任給が現在では、
18.3万円ですが、これが26.1万円と、8万円近く上がるのです。
年間100万円近くです。
これが従業員10人いれば、単純に1000万円近く人件費が上がるということです。
これに関しては様々な意見があると思いますが、
そもそも賃上げは社会にとっては良いことだと思います。
この30年でアメリカは3倍の賃上げに成功しておりますが、
日本は全く変わっていません。もしろ実質賃金で言えば下がっているくらいです。
そう考えると賃上げを行うこと自体は良いことです。
ただ、それは会社自体も売上、利益が上がっていればの話です。
もしもこの10年で医業収入も利益も変わらなければ、
利益のほとんどが人件費に持っていかれることになります。
ですから、今回のタイトル通り、この10年で、自身の医院の医業収入、利益を1.5倍にする戦略を考えていなければ、
本当に人が採用できない、定着もしずらい環境になってしまうのです。
◆とにかく利益率を上げ、人と無人化に投資する
ここから重要になってくるのは、とにかく利益絵率です。
保険診療中心の歯科医院では間違いなく、苦労することは目に見えています。
自費中心、メンテナンス中心の歯科医院にすること、
そして出た利益を人、つまり賃上げに使い、
同時に無人化に使うことがポイントです。
無人化というのは、
自動精算機の導入、カルテなどのペーパーレス化です。
「まだ他の歯科医院は導入していないからそこまでしなくても」
と感じる方もいらっしゃると思いますが、
本当に人が来なくてから対策を打っては遅いのです。
ただでさえ人手不足が深刻化し、
同時に賃上げの波もくる、
この2つを前倒しで対策することが、
今後歯科医院経営にとって、
避けたくとも避けられないことである、
ということを忘れてはいけません。
今なら対策はいくらでもありますから、
来年2025年の目標として利益率アップは必須であるということを考えてみてはいかがでしょうか。