中高齢者の新患を集めるには?

歯科医院経営ブログ

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こんにちは、地域一番実践会の吉村です。

 

今回は、中高齢者(高年齢者等の雇用の安定等に関する法律から45歳以上とする)の集患方法についてお話ししていきます。

 

中高齢者の患者割合について

みなさまの医院では、新患の小児率と中高齢者率は計測されておりますでしょうか?

※中高齢者は、高年齢者等の雇用の安定等に関する法律から45歳以上とします。

 

調べてみると、小児が多い医院様でも、よほど小児特化ではない限り、意外と中高齢者が多いことがわかると思います。特に郊外や地方の医院では、地域の人口構成が高齢化しているため、自然と中高齢者の割合が高くなっています。

小児集患に力を入れている医院様でもそうなので、小児が少ない医院様は半分以上が中高齢者ということもあります。

中高齢者の集患方法が思いつく?

小児の集患のための取り組みといえば、

・子ども向けの内装にする

・ガチャガチャを置く

・家族検診を促す

・ママ友紹介を依頼する

・HPのデザインを子ども向けにする

・託児を始める

など色々思いつくと思います。

これらは小児をターゲットとした明確な戦略であり、地域に根ざした医院ならではのアプローチが求められます。

小児の集患は、土地柄や医院の雰囲気なども大きいので集めようとしてすぐに集まるものではありません。また、平日のお昼のメンテナンスを埋めようと思うと、中高齢者がどうしても一定数必要になってくると思います。中高齢者は時間の融通が利きやすく、定期的なメンテナンスの需要も高いため、医院の安定した運営には欠かせないことが多いと思います。

 

では、中高齢者の新患を獲得しようとしたとき、集患方法が思いつきますでしょうか?

おそらく、先程の小児集患ほど思い浮かばないのではないでしょうか。

その理由としては、

・高齢者はネットを使わない方が割合的に多くなるから..

・ママ友ほど他の人にも聞かないだろうし..

・口コミとかどこまで見るんだろう//

・遠距離移動はできないだろうから距離が要素として大きいのかな..

などがあるかと思います。

中高齢者集患のための考察方法

今回は、中高齢者の集患を行いたいと考えている先生のために、一つの集患の考え方をお伝えします。

 

考察方法としては、流入経路の計測を行いました。来院したきっかけから最頻値がわかれば、それを強化すれば効率的に来院数が増えやすいと判断していきます。

そして今回、複数医院様の中高齢者827名の来院経路の統計をとってみました。その結果が、多い順に以下となります。

 

①通りすがり 124人

②紹介 109人

③ホームページ 108人

④看板 89人

⑤チラシ 85人

⑥Google 70人

⑦その他(他院からの紹介など) 46人

 

ジャンルで分けると以下のようになります。

【ネット関連】

・ホームページ 108人

・Google 70人

 

【視認性関連】

・通りすがり 124人

・看板 89人

 

【紹介・口コミ】

・紹介 109人

・その他(口コミ、他院からの紹介など) 46人

 

この結果から皆様はどう感じますでしょうか。私は思ったよりも、ネット関連が多く、口コミが少ないなと感じました。

口コミが良い → ホームページの閲覧に繋がる → 来院する

という、口コミが来院のきっかけになっていることもちろんあるとは思います。しかし、口コミがきっかけになっているとしても、来院の決め手にはなっていないという印象を受けました。なぜなら、来院経路として記入されやすいのは、最も決め手になったことを記載することが多いと思うためです。

 

一般的に新患獲得といえば、口コミが最大の新患獲得だとは思います。しかし、中高齢者に限ると視認性を高め、HPを強化し、SEOやMEOを上げるのがいいかもしれません。

HPの強化でいえば、中高齢者がどういう検索ワードで歯医者を調べているか、どのページを見ることが多いのかも確認していけるといいですね。

まとめ

中高齢者層の獲得を考える際には、これらのデータを参考に、特に効果的だった視認性の高い看板や通りすがりの来院を増やすための外装の工夫や、位置を選ぶ際の立地条件の見直しも有効です。紹介を増やすために、地域内の健康フェアや高齢者向けのイベントに積極的に参加し、直接交流の場を設けることも中高齢者層とのつながりを深める良い機会になりそうですね。

医科歯科連携が強化されているので、医科との連携を強めて相互紹介を促していくのも今後はより活発になっていくかもしれません。

 

あくまでも上記は参考データになります。立地要素が大きいところもあれな、中高齢者といえども、例えば45~65歳、66歳以上とわけると、また来院経路は変わるかと思います。

なので、本格的に調べたい場合は、集患したい年齢層に合わせて来院経路の統計をとり、その部分を強化するのが、労力対効果が高いやり方になりそうです。

 

口腔機能低下症の取り組みを進めたい、埋まりづらいリコール枠を埋めるために中高齢者を集めたい、でもどうすればいいのか分からないという先生のヒントに少しでもなれば幸いです。

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