【医療機関の髪色自由について思う事】

モチベーションアップ

このブログは約 4 分で読めます

みなさん、こんにちは。歯科医院地域一番実践会 コンサルタントの岡本です。

以前も【歯科医院での髪色自由】で書いたように、髪色自由を許可する医院が増えています。実際に私のクライアントでも許容する医院が増えて、働いているスタッフや、新しく入ってきたスタッフたちに好評です。

もちろん院長先生としては、できればそんなこと(髪色自由)をしたくないことも理解しています。それでも、人を採用できなければ多くの患者さんを診る事もできませんし、人が足りなければ今いるスタッフへの負担が増えていき、さらに人が辞める悪循環を引き起こします。

 

就職サイトのクオキャリアの調査によれば、

衛生士学生に聞いた就職後の髪色についてどう思うか?

というアンケートに対して、

87%が「職場がOKなら染めたい」

7%が「興味がない」

1%が「医療従事者なので染めるべきではない」

5%が「その他」

という結果が出ています。

歯科衛生士の髪型・髪色はどこまで自由? ネイルはOK?|クオキャリアpocket(旧 クオキャリア 就職・転職ブログ【歯科衛生士note】)
歯科衛生士を目指している皆さんにとって、「歯科衛生士にはどういった身だしなみが求められるか」は気になるポイントかと思います。臨床実習ではかなり厳しい身だしなみの規定があった、という方も多いのではないで…

実際にクライアント医院に来ている実習生に「就職先はどんな事を重視する?」と聞くと高確率で髪色自由を希望してきます。

髪色自由に惹かれて働きたい人の中にいい子なんていない!なんて思っている先生は、この1割にも満たない衛生士しかターゲットになっていない、という現実や、今働いてくれているスタッフもこの希望がある、という事をしっかりと理解しないといけません。

採用ばかりに目をとられていると、今いる従業員の長期的な勤務、という観点が漏れがちです。

 

また、患者さんや接遇講師の中には「医療機関なんだから」という意見もまだ多くあると思いますし、その気持ちは理解できます。もしも私が接遇講師をしていれば、同じ理由で髪色自由には反対の立場になっている気がします。

でも、その意見を言う人たちは、誰かスタッフを紹介してくれたり、採用に関しての有効な手段を持っているわけではありません。

接遇がどれだけよくなっても、その文句を言ってくる患者さんがどれだけ満足したとしても、人手が足りなければ、人がさらに辞め、診療できる人数が減り、スタッフの心が荒み、院長の心も荒んでいきます。

アポも取りづらく、医院が殺伐とした状態でその文句を言ってきた患者さんは満足するでしょうか?

立場が違えば当然考え方もアドバイスも変わってきますので、どの意見が正しい、という事ではありません。ただ、「医療機関として」という考え方にこだわりすぎると負の連鎖が続くリスクがありますよ、という事です。

 

ただし、以前もお伝えしたように、先生の医院が、他の医院と比べて、お給料が圧倒的に高く、それだけで人が集まったり、医院の何かしらの要素が圧倒的に魅力的で、どんどん応募があるなら、導入する必要はないかもしれません。(髪を染めたいスタッフもいるかもしれませんが、染めなくてもそこで働きたい気持ちが勝っている職場だと思いますので)

黒髪だけどボサボサで清潔感もなく、覇気のないスタッフよりも、髪色が明るく派手に見えるけどきれいに結んでハキハキと仕事に取り組んでくれるスタッフの方が医院にとってプラスになるのでは?

と思う今日この頃です。

現在、申込受付中のセミナー

タイトルとURLをコピーしました