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皆さん、こんにちは。歯科医院地域一番実践会 地域一番化マスター 岩渕龍正です。
最近、開業時に内覧会をやる医院が増えているようです。
確かに、内覧会をやれば、開業が成功する確率は上がります。
また、内覧会をやることで、開業初月の新患数が100名を超えるケースも多いようです。
歯科医院の新規開業は開業初月の新患数で8割決まると言っても過言ではありません。
開業してしまったら、歯科医院が対外的にできるマーケティングは非常に限られます。
だからこそ、内覧会が重要になるのです。
また、内覧会のサポートをしてくれる会社も増えてきています。
実践会としても、今後、開業コンサルができる体制構築に向けて準備中です。
しかし、内覧会をやれば歯科医院の開業が成功するのか?
と言われると、そうではありません。
私たち、歯科医院地域一番実践会は開業した後も、長期に渡り、その医院をみていきますのでよく分かります。いくら内覧会にお金を使い、開業初月の新患数が100人を超えたとしても、それで開業が成功するかどうかは分からないのです。
なぜなら、開業初月の新患数を維持できるかどうかが開業の成否を決めるからです。
いくら、開業初月の新患数が100名を超えたとしても、そこから新患数が下がるケースが多いのです。
1ヶ月目:100名
2ヶ月目:80名
3ヶ月目:65名
4ヶ月目:50名
5ヶ月目:40名
このようにして、半年後以降は1ヶ月の新患数が40名前後になってしまうというケースも多いのです。
じゃあ、どうして、このようになってしまうのでしょうか?
もちろん、このように新患数が減少していくケースと、新患数を維持or増加させていくケースと何が違うのでしょうか?
それは・・・
患者様の満足度
対外的なマーケティング力
です。
開業初月に多くの新患が来ました。
そこで、患者様に満足していただけたのかどうかで、翌月以降の新患紹介ありが決まります。
開業初月の新患数はほぼ100%、新患紹介なしなのです。
新患紹介なしを毎月、100名以上続けることはほぼ不可能です。
であれば、減っていく新患紹介ありを補えるのは新患紹介ありしかありません。
しかし、院長先生自身に患者様に満足していただき、口コミで新患を呼ぶだけの力がなければ、新患紹介ありは増えないのです。
結果、内覧会によって一時的に上昇した患者数は次第に減少し、最終的に、その院長自身の力量に合った新患数に落ち着いていくのです。
また、開業前後が最も、開業した地域で、その医院に対する興味・関心が増します。
皆さんも、新しく建築工事をしているお店があったら、
「あそこって、何ができるんだろうね?」
「イタリアンレストランができるらしいよ?」
「今度、オープンしたら行ってみようよ」
「行ってみたら、まあまあ美味しかった」
というような話はオープン前後に行われるわけです。
そして、そのお店のチラシやHPをこのお店のオープン前後が一番、見るわけです。
この開業前後の時期に、歯科医院であれば一番、HPのアクセス数が増します。
この時に、HPの内容が充実しているのか、医院の魅力が伝わるようなHPになっているのか。
それらによって、減り続けていく新患紹介なしを補っていけるのかどうかが決まってくるのです。
開業することに精いっぱいで、HPの作りこみなどが不足していると、この一番、HPを見られる時期に中身のないHPで未来の新患数を逃してしまうことになるのです。
以上のように、内覧会は一時的な効果はあっても、継続的な効果を期待するものではなく、最終的には院長自身のマーケティング力に応じた新患数になることを理解しておくことが大事だと思います。