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実践会ブログを御覧の皆さん、こんにち(ばん)は。
コンサルタントの染谷です。
本日はブログシステムの裏側(ソース)のテストをしながら、
なぜ、弊社はやること表(具体的に実践すること)を勧めているのかを、
心理学者による実験結果から、私なりの解釈を話してみたいと思います。
心理学者Y・トローペとN・リーベルマンの実験
クライアント医院の方の中には、私が時々院内ミーティングでマニアックな大学での実験の話をしている医院様もおりますので、
またか…と思われる読者の方もいらっしゃるかもしれません。
ご了承のほどよろしくお願いいたします。
早速、実験について話をします。
この二人の心理学者の実験は、とある大学の学生に以下のようなお願いをするところから始まります。
「簡単なアルバイトのお願いです。」
人間の行動に関して、調査をするためにアンケートのご協力をお願いします。
3週間以内にアンケートのご回答を送って下さった方には謝礼を差し上げます。
このお願いをする前に、予めAとBのチームに分けて、
それぞれに次の事を行ってもらいました。
A:
「◯◯を書く」
「◯◯を開く」
「◯◯をする」
など10個の行動を診てもらい、人がどうしてこのような行動をするのか、
理由を書いてもらう。
B:
「◯◯を書く」
「◯◯を開く」
「◯◯をする」
など10個の行動を診てもらい、そのようにしたらそれができるか、
具体的なプロセスを書いてもらう。
さて、AとBのどちらのチームの学生がアンケートの回答が早かったでしょうか?
実験の結果
実験結果から、Bチームの学生のほうが、
Aチームの学生に比べて、
平均で10日ほどや買うアンケートの回答を回収することが出来ました。
さて、この結果から、何が言えるのか、をすぐに読み進めるのは簡単ですが、
実験結果(事象)からどうしてこのような結果が生じたのか?
を考えてみて欲しいと思います。(仮説立て)
What Should I do?(何をすべきか)
この結果から一つ分かることは、
行動の理由を考えてしまうと行動力が鈍る(遅れる、そもそもやらない)ことになり、
そのために「なにをするべきか」を考えると具体的な行動に移しやすくなる。
ということだと思います。
つまり、人はやらないとダメだと思っていること(いわゆる面倒なこと)に対しては、
「どうして、おれだけ(わたしだけ)こんなことやらないとダメなの?」
「院長(スタッフ)はどうしてこんなことを押し付けるんだ?」
と理由を考えてしまうものです。
ただ、その思考にハマっていると行動にはなかなか移すことは出来ないのです。
そのことに気付いた時点で、「なにをすべきか」を考える事が重要なのです。
そうすることで具体的な行動に移しやすくなります。
まとめ
スタッフがミスをおかして、患者様からクレームが入った。
せっかく決まったインプラントがキャンセルに…
「なんでそんなミスをしたんだ!」と怒る先生も少なくないと思います。
もちろん、ミスの度合いにもよりますが、
「具体的にはどうすれば解決に近づくのだろう?」と考える事が大切です。
大事なのは思考です。
とにかく、具体的な解決への手続きに集中して下さい。
面倒事や「なんでこんなこと?」というのはただの表現で、
手続きが煩雑、もしくは多いだけに過ぎません。
とにかく、抽象化されている業務(タスク、やること)を
「具体的な手続き」に変換することで実行に移すことが出来ます。
「やること表に書く」という行為の大元には、たしかに理由があります。
「医院を◯◯にしたいから」などなど。
しかし、やること表に書いた時点で、なんでこれをしないといけないのか?、と考えることから解放され、
これを実行するためには、何をすればいいだろう?に目が向きます。
つまり、「なんで?」から「どうする?どうすべき?」に変換する思考を持つという事が成功への近道なのかな、と思います。
その手助けをしてくれるのが、自分でまとめる「やること表」なのです。