歯科医院での受付・歯科助手の実習生受入れを就職につなげる

労務・人事評価・採用

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みなさん、こんにちは、経営戦略研究所の横山光孝です。

最近、医院にお伺いをしている中で打ち合わせに多く出る課題は、やはりスタッフ求人です。以前は歯科衛生士の求人が難しいとの声をよく聞きましたが、最近は歯科助手、受付、トリートメントコーディネーター(以下TC)などの求人の反応も弱く優秀なスタッフの採用がより困難になってきている状況です。

他業界も求人を強化している中、今までと同じ求人の取り組みでは、やはり採用が難しくなってきているのはその通りです。優秀な受付やTCの候補者は他業界でも欲しい人材になっています。

その際、やりがいや自己実現感ももちろん重要な要素ですが、昨今の就業環境では勤務条件も大きなファクターとなっています。給与、勤務時間、残業、土日の連休など一般企業と比較して歯科業界では弱点になるところも出てきています。

今までは勤務条件は給与を上げる、休みを増やす、有給制度を整備するなどを着実に進めてきた医院も多いと思います。それでも反応が上がらない状況ではないでしょうか。給与を上げるにしても既存スタッフとの兼ね合いが生じて来ます。有給に関しても最近では有給の消化率を質問されるケースも増えています。

現状では採用で反応が上昇したケースは「早く帰ることが出来る」というものです。最近のスタッフは給与ややりがいを職場に求めるよりも「早く帰って、自分の時間やライフスタイルを重要視」しているようです。

今すぐに診療時間を早めることは難しいケースもあると思いますが、増築や増設などでユニットを増やすことが出来る時などは診療時間短縮のチャンスです。他にも朝の診療時間を早める、昼の休憩を交代にして診療枠を増やすなどで短縮に成功した医院もあります。

そうはいってもこれらの取り組みは出来る医院と出来ない医院、またすぐに出来るというものではなく中期的な取り組みになっていきます。

私がお伺いをしている医院ですぐに行動をしてもらっている取り組みでは大学、短大、専門学校への求人、特に医療系専門学校への挨拶を強化しています。医療事務科、中には歯科アシスタント科という科がある専門学校もあります。

医療法人の理事長や事務長が医療系専門学校へ挨拶に行くと先方は大変に歓迎をしてくれるということを聞いています。

昨年、秋に挨拶に行くと1週間後には医院見学の希望がきて採用になったというケースが2医院であります。学校によっては、内定が出るとそのまま医院で働いても良かったりします。医院で働くことが卒業の単位換算になるのです。

秋から3月までにしっかりと研修をしていくと4月からは戦力として受付業務を出来ているスタッフも何人もいます。

また医療系専門学校に実習生も受入れているというと大変に喜んで頂ける学校もあります。実習生は歯科衛生士だけでなく受付、歯科助手のスタッフにも活用をしていくと良いです。

このように受付スタッフは一般企業と歯科医院を比較をする求職者ではなく、医療系を目指している学生に焦点を当ててみるのも方法です。

是非、一度検討をしてみてはいかがでしょうか。

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