この時期でも歯科衛生士の応募は続いている

労務・人事評価・採用

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みなさん、こんにちは、経営戦略研究所の横山光孝です。

日々、歯科医院にお伺いをして経営課題への取り組みを院長やスタッフのみなさんと打ち合わせしています。

今年の新卒歯科衛生士の採用活動はいかがでしたでしょうか。

人数的にも人材の質的にも、当初の採用計画通りの採用が出来たという医院もあれば、予定の人数が採用出来なかったという医院もあると思います。  

ある医療系採用サイトを運営している会社の発表では、現在の歯科衛生士の有効求人倍率は既卒歯科衛生士で15.5倍、新卒歯科衛生士で22倍となっています。

新卒歯科衛生士を求人している歯科医院22医院に1医院しか新卒を採用出来ない現状ということです。

確かに今年は例年に劣らず新卒歯科衛生士の採用は簡単ではありませんでした。

私のお伺いをしている医院様でもここ5年以上、毎年2名の新卒採用が出来ていたのに、今年は1名しか採用出来ていないと医院もありました。

ただ、その医院には諦めずに着実に求人をしていくようにアドバイスをしました。

・歯科衛生士学校に連絡をしてみる
・歯科衛生士学校に挨拶にお伺いをして卒業予定者はみんな就職先が決まったかなどをお聞きしてみる
・当院では、まだ求人をしていることをお伝えする
・ネット求人媒体の内容を更新する
・4月以降の医院の診療体制変更(診療時間の短縮の予定など)を予定しているのであれば、それをネット媒体に掲載し、衛生士学校にもお伝えする
・実習生を受入れている医院では、実習生への連絡が出来そうであればスタッフから就職の進捗どう?などの連絡を入れてみる
その他、出来ることは出来る限り実行していくのです。

上記の今年1名しか採用出来ていなかった医院では今年に入り、1月15日に新卒の応募があり2名の採用となりました。

実は新卒の有効求人倍率は22倍になっていますが、その高さを背景に応募時期も後ろに伸びているのです。

新卒の学生としては、また学校としても焦らなくても就職先は決まると思っているので、年内に決めようとか、出来る限り早く決めようという気持ちは以前より少なくなっていると考えられます。

実際に私のお伺いをしている医院様で3月30日に応募してきた新卒歯科衛生士がいます。

もちろん人材を見て採用をしたのですが、この歯科衛生士は大変に優秀なスタッフに育っています。

ですから年明けやギリギリに応募をしてくる新卒は他に受からなかったからとは限りません。

早いうちにきちんと医院見学をして、しっかりと決めていくスタッフが優秀である可能性は高いと思いますので、この時期に応募をしてくる学生に対する見極めは必要です。

以下の最近の歯科衛生士の就職先を選ぶ要件を自院が満たしているかを確認して、今後も求人活動を継続、強化していくのも方法と思います。

<歯科衛生士が仕事選びで重視することころ>
■新卒歯科衛生士
1.勤務地
2.給与
3.社会保険完備
4.医院の雰囲気
5.勤務時間

■既卒歯科衛生士
1.勤務地
2.給与
3.勤務時間
中途の場合、上記3項目で8割近くを占める
4.社会保険完備
5.医院の雰囲気

また中途歯科衛生士の応募時期は2月が最も多い時期になります。

ですから新卒のみでなく中途歯科衛生士に対する採用戦略も準備、実行していくと
良いです。

歯科衛生士の求人、採用を今からでも着実に実施してみてはいかがでしょうか。

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