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こんにちは!
歯科医院地域一番実践会の萩原直樹です。
実は弊社でも数年前から新規開業のお手伝いをしていたのですが、
コンサルタント数を増員し、ようやく本格的なサポートが可能になりました。
私も数々の歯科医院を見てきましたが、開業準備によって大きく歯科医院経営は変わります。
代診のときに1日に30人診療できていたから問題ないと思っても、新規の患者様対応、
医院のオペレーション修正、支払いサイトやキャッシュフローなどのお金周りの問題など様々なことが発生し、
思うようにはうまくいきません。
その中でもスタートダッシュを決めている先生はいます。
そのような先生は十分に準備をしています。
・金融機関からどれぐらいのお金を借りのか
・医院の外装、内装はどのようにするのか
→ 工事業者もどこを使うのか
・どのような診療スタイルにするのか
・設備はどのようにしていくのか
・1年後、3年後、5年後の未来をどのように構築していくのか
・医院を告知するツールは何を準備するのか(HP・パンフレットなど)
・医院の内覧会の準備はどうするのか
など記載し始めると相当数があがってきます。
診療のスキルがあることと経営のスキルは全く異なります。
まずはしっかりと準備期間を確保することです。
1.開業地を決める
当たり前ですが、開業地を決めることが重要です。
やはり自分が地の利を把握している地域のほうがよいと考えています。
特に昔からその地域のことを把握していて、今後の開発計画などをしっている場合には大きなアドバンテージとなります。
開業地を決めたら、おおよそ半年~8ヶ月前に物件の選定、交渉を進めていけるとよいでしょう。
2.開業までの交渉期間を持つ
テナントを決めてすぐに開業する手法は非常に危険です。
診療に対する経営準備ができないどころではなく、そもそも人材採用・教育もうまくいかない可能性もあります。
内装や外装の設計に関しても設計士に全ておまかせになってしまいます。
歯科のオペレーションに詳しい設計士であれば問題はありませんが、多くの場合は変更点が出てきます。
弊社の代表岩渕が設計図を診ると多くの場合は無駄なスペースが出ていると判断できる箇所が見えてきます。
おしゃれにつくること自体は良いのですが、チェアを1台いれるだけで将来的に年間1000万以上の医業収入は変わってきます。
5年で5000万、10年で1億違います。
もちろん広く、おしゃれな設計も良いと思いますので一概には言えませんが、そのあたりは事業計画に含んで計算していますか?
レセコンや購入する材料に関してもどのように選定していくかをしっかりと確定したほうがいいです。
必要な融資額を確保するためには事業計画書が必要です。
事業計画書はディーラーや税理士が作成してくれます。
内容だけを見ていると綿密に設定された数値ではなく、大まかではありますがそれでも融資は降りると思います。
このときに借入金額としては余剰に1000万程度借りれると良いかと思います。
ランニングコストの中で思わぬ投資やリストアップ忘れしているものが出てきます。
3.採用準備を行う
採用を進めていくのですが、スタートアップするメンバー選定は非常に重要です。
このメンバー選定を間違えると次に入ってくるスタッフの仕事観は既存スタッフ以上にはなりません。
もちろんどこかのタイミングで良いスタッフが入社して医院の雰囲気が変わることがありますが、
最初から良い雰囲気で、志や方向性を揃えて経営を進めていくのがよいです。
間違っても猫の手採用はやめましょう。
そう考えると3ヶ月前くらいには採用活動をスタートすると良いです。
ご興味がある方は新規開業相談で詳細をお話しますが、このぐらいの猶予を持ちながら、
正しい選択と教育をしていくのが重要です。
いかがでしたか?
またこの続きに関しては来月お伝えしたいと思います。
まずは開業に向けて自分の準備期間に合わせたスケジュールを組むことです。
新規開業前には過去にお世話になった院長先生にお話を聞くなどして、
準備漏れがないようにしてくださいね。