歯科医院経営の生命線。それは予約受付・・・

歯科医院経営ブログ

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年明けにも書きましたが、今年の春あたりから、また「お昼の時間帯に予約の空きが目立つようになった」という報告が目立つようになりました。特に、大都市およびその近郊(通勤圏)の歯科医院からが多いように思います。

予約が減る原因とは

主な原因は次の3つです。

  1. 受付が独自ルールを作っている
  2. コロナ禍で痛みのない患者(検診)の来院が減った
  3. 何らかの時期的なものでいずれ解消する

数ヶ月も同じ状況であれば、原因は3以外でしょう。また、2については解消が難しいです(以前お伝えしたようにハガキなどで来院を促すことはできるものの)。

ほとんどの原因は1で、2パターンあります。

  • 忙しくなるからと勝手に予約をブロックしている場合
  • 悪気なく過去の予約が混んでいるときのルール(この時間帯はアポを取らないなど)がそのまま延長されて適用されている場合

予約数を減らさない対処法

前者の場合、受付に注意もしくは交代させるか、それができないなら院長や幹部スタッフが毎日アポを確認しないと防げません。謎の「仮予約」とか偽の患者が入っていたということもあります。

後者であれば、一時的に全ルールを撤廃、昼間の時間帯にかかわらず診療時間中はいつでも新患予約を取れるようにネット新患枠というのを作り、再び混み出すまで続けるのが良いでしょう。

最近は、より利便性で選ばれる傾向が増しているように思います。検索して1つ1つ選んでいくようなことはせず、とりあえずまとめサイトを見てそこから通えそうなところを選ぶ人が以前より増えているのでしょう。

また利便性の時代がやってくる!?

飲食店を探すときに、食べログとかぐるなびとかから探す人が多いでしょうから、医療機関を探すときも同じようにするのは理解できます。またライバル医院も増えていますし、患者さんからは選択肢がたくさんあるわけです。

そういうときに、予約がしづらいと選ばれにくいです。「当院は患者を選ぶ、絞る」という戦略のときは問題ありません。しかし、そうでない場合はできるだけオープンにして、他院に患者さんが流れるのを防がねばなりません。

確かに利便性を打ち出すと変な患者さん、いいかげんな患者さんも増えます。その分、普通の患者さんも増えるので、そういう患者さんに情報提供を行い、定期検診に来てもらって、1日の来院者を増やしていくことになります。

ちなみに、チェアに余裕があるのに毎月のリコール患者が増えていないという場合は、情報提供ができているか確認したり、次の予約をちゃんと取ろうとしているかも確認してください(受付が「またご都合がいいときに連絡ください」と予約を取らずに帰らせていることがよくある)。

予防歯科(定期検診)については国も今年の「骨太の方針」(32ページの最後のほうにあります)で取り上げているので、堂々と患者さんに検診の大切さを説いてくださいね。

予約受付は歯科医院経営の生命線なので、気をつけて確認してみてください。

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