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こんにちは。
歯科医院地域実践会の萩原直樹です。
今回は歯科医院における重要な人材マネジメントの流れを紹介したいと思います。
マネジメントの基礎とは…
人材マネジメントに関しては正しい流れを把握することによってチームの成長や向上につなげることができます。一方でマネジメントを一歩間違えてしまうと、とても良かったチームが少しのきっかけで大きく崩れることがあります。
目標設定と共有
そもそも歯科医院が達成すべき目標を決めていらっしゃいますでしょうか。
一般企業であれば今後の方向性やビジョンを提示し、業績目標を共有していますが歯科医院では業績を共有してすらいません。その背景にはこれぐらい儲かっていると思われるのが嫌だと感じる経営者が多いからではないでしょうか。
さらには何を目指して診療しているのかを明示していないケースが多く、働いているスタッフ自身も理念や方向性に共有しているわけではなく、【お金を稼ぐ場所】として勤務していることも多々あります。
歯科医院地域一番実践会では3つの為と呼ばれる【自分のため】、【患者様のため】、【医院のため】に働くように声掛けをしています。
しかし、そもそも歯科医院として目指すべきゴールを共有できていない、業績すら共有されていない中でどのようにモチベーションを設計していけばよいのでしょうか。
まずはご自身の医院の状況を振り返ってみてください。
そして自分の医院で情報共有などができていなければ下記のことを実践してみてください。
情報共有の機会を持つ
一年に一回は医院の方向性共有を行いましょう。
多くの歯科医院では一年ごとのテーマがほとんど決まっておりません。
スタッフは何を目指して働いているか明確でないことが多いです。
まずは年間のテーマを設定し、そのテーマ達成に向けて全員で努力する、または定期ミーティングを開催し、常に情報・進捗共有することが重要です。
年始に一部診療時間をきり、全員で話し合うと良いです。
ミーティング時間を確保しない事はそれだけ情報共有のリスクが上がると考えてください。
面談をしない事は個人の今後のキャリアや考え方を把握できないことになると考えてください。
目先の利益を考えて診療を優先していく医院はまさに上記の典型パターンです。
悪循環を自らが生んでいることに気づきません。
どうしても診療を優先してしまい、今後にとって重要な話し合いを行っていないのです。
一度スタッフ全員に医院理念を把握しているか、または記述できるか確認をしてみてください。それすらも書けていないのであれば時間を明確にとることが大切になります。
年間テーマを設定して、その年間テーマに合わせた月間ミーティングを月に一度は行いましょう。
事前準備が重要
ミーティングでいきなり話題を提供するのではなく、個人面談などで事前に具体的に話をしていき各個人がどのように感じるのか確認しておくべきです。
面談で確認ができていれば当日どのように話を進めるべきか具体的に設計することができます。
このような事前準備がない場合に当日の質問に答えられない、思わぬ質問が発生するのです。【各個人の意見確認】と入念な進行準備を行いながら組織を成長させていくのです。
また、医院で進めようとしていることを推進してくれるスタッフがどれだけいるかが重要です。優秀なスタッフがいれば問題ないと感じるかもしれませんが、優秀なスタッフがいて医院が推進するわけはなく、院長先生の理念や考え方に共感しているスタッフが何人いるかによって医院は推進されていきます。
ただし、そのスタッフばかりに頼っていくと今度は周りのスタッフが続々と止めていきます。贔屓をしているわけではないとは思いますが、コミュニケーション量に偏りがあると周りは区別をしていると感じるでしょう。
スタッフ全員に均等な面談の時間をとりつつも、役職として全体をリードするための話し合い時間を設けていることや役割分担を明示していることが重要です。
その場合にはしっかりと人事評価などをつけ、働いているスタッフにメリットがあるようにしていきましょう。
2022年は2年に1度の人事評価制度設計セミナーが開催されます。
伸びている医院の中でやり方がわからない、どうしたらいいか知りたい方はぜひご参加ください。
より良い医院をつくるためにも今から来年の準備を進めていきましょう。