総医の仕組みづくり②

院内マーケティング

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皆さんこんにちは。

経営戦略研究所の前田です。

前回と今回の2つのブログで、令和4年4月の診療報酬改定で施設基準の届け出がなくなった「総合医療管理加算(総医)」についてお話をしていきます。

総医の施設基準がなくなったことからも、「医科歯科連携をどんどん進めていってほしい!」という国からのメッセージを強く感じます。

このブログをご覧の先生方には、総医の算定を通して、より充実した医科歯科連携を目指していただきたいと思っております。

今回は、「総医の算定の流れ」「算定のポイント」についてお伝えします。

ブログではお伝えしきれない細かな算定要件もありますので、必ずご確認の上、算定をお願いいたします。

総医の算定の流れ

算定までの基本的な流れをご説明します。

問診で、患者さんが対象の疾患に罹患しているとわかったら、医科にお手紙を書いていただきます。

その際は、診療情報連携共有料という点数も算定できますので、ご確認ください。

その後、医科からお手紙が返ってきましたら、全身的な疾患管理を行っていくことで、歯管の算定時に、総合医療管理加算+50が算定できるようになります。

先生方とお話をしていると、医科に手紙を出すことにとても躊躇される先生がいらっしゃるのですが、いまは、医科の方にも点数がついていますし、医科歯科連携の推進が求められていますので、ほとんどの先生がお手紙を返してくれます。

もちろん礼儀やマナーは必要かと思いますが、必要以上に躊躇する必要はないと思います。

算定のポイント

さて、ここまでざっと総医のポイントを確認してきましたが、いかがでしょうか?

これなら、医科歯科連携の推進、総医を算定していけそうだ!

と思われた先生もいらっしゃれば、そうではない先生もいらっしゃるかもしれません。

続いては、多くの医院で算定が進まない原因とその解決策についてお話ししていきたいと思います。

 

まずは、多くの医院で総医の算定が進まない原因についてですが、

・対象疾患・対象患者さんの共有ができていないこと

・返信されたお手紙が共有されていないこと

が挙げられます。

 

当たり前の話ですが、対象疾患が、院内とくに受付さんに共有されていないと、対象疾患に罹患している患者さんがご来院されても、医科歯科連携の話をするきっかけがほぼなくなってしまいます。

また、対象疾患に罹患している患者さんが受付でわかっても、それが先生に伝わっていないと、医科にお手紙を出す機会を失ってしまいます。

そして、お手紙がかえってきていても、患者さんの来院時にそれが共有されていないと、総医の算定がもれてしまうことがあります。

しっかりと、医科歯科連携の推進、総医の算定を進めるには、これらの共有を強化することが必要となります。

改善のポイント

対象疾患・対象患者さんの共有については、院内MTGなどをつかって、医科歯科連携の大切さも含めて、医院全体、とくに受付さんに共有していくことが非常に大切です。

そして、対象患者さんへの説明の流れ、ドクターへの共有、お手紙の書式・内容を院内で話し合っておけると、スムーズかと思います。

対象患者さんの確認もれを防ぐために、問診票の変更や、対象疾患を記載した用紙を受付においておき、すぐに患者さんに確認できるようにしておくこともお勧めです。

また、返信されたお手紙の共有については、お手紙の返信があったら、カルテにマークをつけておく、アポシステムにしるしをつけておくなどして、全身的な疾患管理をした際に算定もれのないような工夫をしておけると、良いかと思います。

総医のお話は以上となりますが、医科歯科連携を進めている医院の先生方にお話をきくと、「そんなことまで診てくれる歯科にはじめて出会った!」と感動される患者さんが大勢いらっしゃると伺います。

そして、今後の充実した歯科治療には必ず医科歯科連携が必要になると思います。

算定テクニックに走るのではなく、是非総医の算定を通して、医科歯科連携を推進いただけますと、たいへん嬉しく思います。

【令和4年4月改定後】診療報酬に関する過去のブログ

☞「フッ素算定の整理整頓①」https://www.consuldent.jp/blog/15470/

☞「フッ素算定の整理整頓②」https://www.consuldent.jp/blog/15682/

☞「総医の仕組みづくり①」https://www.consuldent.jp/blog/15648/

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