歯科医院経営ミニ事件簿 2022年 冬

労務・人事評価・採用

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皆さん、こんにちは! 歯科医院地域一番実践会の五島です。

今回は最近の歯科医院経営ミニ事件簿をお送りします。

●患者さんから数万円のペンダントを渡される

まったく別の地域で、男性患者さんからそれなりの値段がするアクセサリーを贈られることがありました。どれもダイヤモンド入りのペンダント・ネックレス。スタッフへの渡し方も似ています。コンビニの袋だったり、使い捨てカイロの袋に中に入っていて、軽く「これあげる」と言われるだけです。

ひょっとしたら変なマニュアルが出回っているのかもしれませんね。

もらったスタッフも「お菓子かな」とか「カイロくらいだったらいいだろう」とその場で思い、つい受け取ってしまい開封してビックリというパターンです。

医院として患者さんから金品をいただいてもOKであるならば、大きな問題にはなりませんが、たいていはNGだと思います。そのため、「お返しする」ということが基本的な対応です。

そういう患者さんは定期的に来院していると思いますので、次回来院時にお返ししてください。院長が対応する必要はありません。スタッフから「お気持ちがありがたいのですが、当院では患者様から金品をいただくことはルール上できないんです。なのでお返しします」と伝えて、返せばOKです。

コツは深刻な表情をせず、ちょっと軽い感じで言うことです。

●増える労務に関する不信感

スタッフの親・配偶者・パートナーが公務員だったりお堅い会社に勤めていたりする場合、労務問題には特に注意が必要です。スタッフがそういう人から自分の都合のいい情報や誤った知識を吹き込まれることが最近は増えてきました。なお、いまは退職代行が気軽に使われる時代です(新卒DHが専門学校の先生から勧められて退職代行を使うことが実際にあった)。

労務については突っ込まれない状況を作ることが必要です。そのために働くための取り決め・ルールブックとして就業規則があると便利です。

補助金・助成金を申請するときに就業規則を作ったという医院もあると思いますが、まだ就業規則がないなら社労士さんにお願いして作成するほうがいいでしょう(スタッフへの説明会等のサポートを含んで20万円前後)。労務については法律がちょくちょく変わるので、社労士さんと電話等で相談できる関係になっておくのもオススメです。

なお、作成した就業規則はスタッフが自由に閲覧できるようにしてください(法律上、そうしないといけません)。院長室に保管してあり見ることができないとなると、余計な不信感を持たれるだけです。せっかくお金をかけて就業規則を作ったのに、変な不信感を持たれてしまっては元も子もありません。なお、各自に配布したり、持ち出させたりする必要はないです。

●受付・歯科助手の採用難

受付・DAの求人は10年ほど前はいくらでも応募があったものですが、近頃は厳しい状況です。求人をする際は次のことに気をつけてください。

それは、近隣の歯科医院の受付・歯科助手の求人要項を参考にしないことです。募集する際に月給を決める際は、事務とか営業事務で検索するといいでしょう。思ったより月給が高いと感じると思います。

ですが、受付・歯科助手の求人のライバルは近隣の歯科医院ではなく、近隣の一般企業です。

なお、四大卒のスタッフを採用したい場合は、リクナビネクスト等を使うことが多いです。費用は30万円前後です。ただし、そういうシステムを使っても、応募が多いわけではありません。人口が20~30万人の都市で応募が10件程度、そのうち面接をしてもいいかなという人が1~2人だと思ってください。

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