労務的な知識不足でブラック歯医者と言われないために

労務的な知識不足でブラック歯医者と言われないために 労務・人事評価・採用

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皆さん、こんにちは!
歯科医院地域一番実践会 地域一番化マスター 岩渕龍正です。

電通事件を機に、これから益々、労働時間を中心とした労務問題は大きくなると思われます。現に、厚生労働省が残業時間が月平均80時間を超える企業は実名を公表すると、この事件をきっかけに公表基準を100時間から変更しました。

歯科医院では、このような月80時間などの残業は現実的には考えづらいです。

ほぼないと思われます。

しかし、私が全国の歯科医院でコンサルをしていて痛感するのは院長先生の労務に対する意識の低さです。

本当に知らずに、
残業代を出していなかったり

有給休暇がゼロ日だったり
残業代は出してるけど、1.25倍になってなかったり
健康診断を受けさせてなかったり

驚くようなことがたくさんあります。

私が歯科医院専門でコンサルを始めた18年前には、こういう労務問題はほとんどありませんでした。現在は、多くの人がネットにアクセスし、労務的な知識を得ることができます。

経営についての問題はほぼ全て、確実な正解というのはありません。
しかし、労務についてはほぼすべてに確実な正解があり、不正解は悪とみなされ、ブラック企業と呼ばれてしまうのです。

そして、医院の労務的な間違いを驚くほどスタッフはよく調べ、おかしいと不満に思っています。そして、それについて院長先生に質問しても、はっきりとした答えをくれない、改善してくれないことに対して不満に思い、院長への信頼をなくし、「何を言っても無駄だ」とモチベーションを下げているのです。

確かに、労務的な問題をクリアにしようと思うと、かなり大変です。
人件費も増えます。

しかし、歯科医院をこれからも末永く経営し、医院を発展させていきたいのであれば、しっかりとした方が良いです。これからは患者さんを集めることも大事ですが、それよりもスタッフを集めることが難しい時代に突入しました。

「あの医院はブラックだ」
「残業代も出ない」
「有給も取れない」
「院長がすぐキレる」
といった情報は瞬く間に広がります。

そして、そのような悪評はなかなか拭い去ることが難しいのです。
そうなる前に労務的な知識を院長自身がしっかりつけ、労務的な問題を解決していくことが今後の歯科医院経営においては非常に重要だということをぜひ、覚えておいてください。

・計画的付与とは何か?
・36協定とは何か?
・変形労働時間制とは何か?
・当日の病欠は有給にしないといけないのか?
・車通勤のスタッフに対人対物無制限の保険に入ることを義務付けているか?
・就業規則を作成しているか?
・就業規則の説明はいつ、どのような形で行っているか?
・就業規則をスタッフに渡しているか?

・雇用契約書は交わしているか?
・給与明細を渡し忘れたり、給与の支給日が遅れるようなことはないか?

上記のことに自信を持って回答できないようであれば、しっかりと労務的な知識をつけることはもはや、経営者としての義務ですので、やられることをオススメします。労務的なトラブルは本当に精神的にキツイです。

今後の歯科医院経営の根幹をなしますので、本当に勉強することをオススメします。しかし、労務的な知識不足について自覚して、危機意識を持ってる人が少ないのが現状なのです。それは油断と言わざるを得ません。2017年は労務知識の習得も目標に入れてみてください。

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