このブログは約 5 分で読めます
皆さん、こんにちは!
歯科医院地域一番実践会 地域一番化マスター 岩渕龍正です。
歯科医院地域一番実践会では現在、YouTubeに本格的に取組んでおります。
歯科医院経営ジャンルでは日本トップの2090名を超えるチャンネル登録者数を誇り、週3回も有料級の動画をアップしていますのでチャンネル登録がまだの方は今すぐ、こちらからご登録ください。
先日、歯科界に衝撃が走りました。
あの岐阜県でも有名なコメット歯科さんを相手取った元スタッフ(技工士)のマタハラ裁判の判決が出ました。
岐阜地裁は500万円の損害賠償をコメット歯科さんに命じたのです。
詳細は分りかねますが、概要としては以下のようになるようです。
女性スタッフは2010年から勤務開始。
育児休暇から復帰した15年1月、上司が「なんで1年間も休んでいたのか気が知れない」と発言。
その後、第2子の妊娠を告げると、別の上司から「こっちの不利益は考えないの」などと言われた。
女性スタッフは同年3月、体調不良を訴え、うつ病と診断され休職。15年10月に医院から、就業規則に基づき、退職扱いとなっているとの通知を受けた。
裁判長は「被告らの行為で精神的負荷がかかった以外に、うつ病を発症する事情はなく、業務起因性が認められる」と判断したと報道されています。
もちろん、色んな事情があると思います。
女性スタッフにも言い分があるでしょうし、医院側にも言い分がある。
どちらが悪いかは私には現段階では分かりません。
コメット歯科さんとしては金光千寿子副院長が「医院として産休や育休には誠実に対応しており、嫌がらせをした認識はない。判決を確認した上で控訴する」とコメントを発表されてます。
これは1審の判決ですので、確定ではありません。
しかし、ネットニュースをはじめ、様々なサイトでこの判決が紹介されてしまっています。
医院名もバッチリ「コメット歯科」と表記されてしまってます。
新聞だけでなく、当然、ネット上でも様々なことを言われてしまってます。
あることないこと、色んなことを言われてます。
私も詳細が分からないので、何とも言えないところがありますが、この判決から歯科医院が学ぶべき点は多いと思います。
歯科医院の中には院長が激怒型だったり、院長がヒドイことを言ったり、チーフスタッフがエライ厳しいというケースも多々あります。そして、それが全部悪いとは私も思いません。しかし、今の社会ではそれは悪者扱いされてしまうということを今回のケースは示しています。
今回の事案ではマタハラという括りで表現されてますが、マタハラに対して地位を認めるとはつまり復職させるということです。損害賠償は恐らくですが、主にうつ病に対しての話だと思われます。
院長や厳しすぎるチーフが原因でスタッフがうつ病になったりしたら、これは判例が出てしまってますから、訴えられかねません。しかも、裁判で負けでもしたら、今回の事案のように全国的に労働問題を起こした医院として名前を知られてしまうことになりかねません。
厳しすぎる院長、厳しすぎるチーフとしても日々、医院を守るために厳しいことを言ってるんだと思いますが、最終的にそれが医院を崩壊させることになってしまっては何の意味もありません。
マタハラなどが起きない、マタハラと解釈されない日々の言動が大事なのはもちろん、しっかりとした産休・育休の体制を整えて、日頃からスタッフとの関係性構築に努めることが非常に重要ですね。
スタッフもどのような人がいるか分かりません。最初からそのつもりで狙われたらどうしようもできないところはありますが、できるだけの防御策を講じておくことが狙われないためにも大事なんだと思います。
家のセキュリティーを高めるのと同じです。
セキュリティーが高い家ではなく、セキュリティーが甘い家が狙われるのです。