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皆さん、こんにちは。
経営戦略研究所コンサルタントの山下です。
前回、「選ぶから選ばれる採用手法の確立へ」というテーマでお話をさせて頂きました。
今回も採用におけるテーマでお話をしたいと思います。
歯科業界に限らずですが、現在の採用マーケットは二極化が進んでいます。
どんな二極化か?
それは採用の「勝ち組」と「負け組」に明確に分けられるということ。
集まる所には集まる。
そうでない所には全く集まらない。
このような状況が長年続いています。
それでは、採用の勝ち組と呼ばれる企業・医院には、なぜ人が集まるのか?
「事業規模」「安定性」「競合優位性」等、
もちろん大切です。
しかし、それだけではありません。
私は前職のリクルート時代、300社以上のクライアントを担当し、
多くの組織を見てきましたが、確かに、名だたる企業には人材が集まりやすいのは事実です。
一方で、私が担当していた東大阪にある20名程度の会社があります。
決して大きな会社ではありませんが、一度採用活動を行うと、
採用予定人数を大幅に上回る応募人数を獲得し続けていました。
それはなぜか?
答えは「誰なら採用をできるのか」を知っていたからです。
多くの企業は、自分たちの欲しい人材像をとにかく好き放題並べて、その人材が集まるのをただひたすら待つ。これの繰り返しです。
しかし、私が担当していた20名ほどの会社は、
「自分たちの会社を魅力に感じてもらえる人はどんな人だろうか?」
という全く別の視点から採用を捉えていました。
「私達みたいな小さな会社が大きな会社と同じ様な採用をしていてはダメだ」
「全てを求めるのではなく、入社後、しっかりと教えられるような体制を整えて、私達の手で育てていこう」
別の視点から採用を捉えるだけで、採用人物像は可視化され、採用メッセージも具体化していきます。
その企業が採用を行っていた機械エンジニアでの採用人物像は、
『機械・電気系の学部出身者(高卒可)で、何かの事情があり、エンジニアとしての夢を泣く泣く捨ててしまった人(直前の経験は不問)』
そして、油で服がドロドロになりながらも、やりがいに満ちた笑顔で写るエンジニア達の写真を載せ、
『俺たちが、貴方の面倒を見ます』
『貴方が一流のエンジニアになるまで、当社は諦めません』
というメッセージを広告に載せました。
そうすると、まさに想い描いた人たちからの応募が集まってきたのです。
私はその企業にコンサルタントとして入っていましたが、
この時に採用の醍醐味と採用の本質に触れることができたと思います。
採用勝ち組へのファーストステップ。
それは、「視点を変える」です。
貴方の医院で本当に活躍する人は衛生士としてのキャリアが3年以上無いとダメなのか?
シニア人材の活用は考えられないのか?
こんな風に、少し視点を考えるだけでも、見える景色は変わります。
世の中の常識や当たり前にとらわれず、
自分たちの手で新たな採用手法や採用基準を創るという気概で臨むと、
これまでの状況が一変するかもしれません。
ぜひ、最初の1歩を踏み出してみてください。