母の医院に戻って1年、今後の伸びしろを感じられません

労務・人事評価・採用

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相談内容

母の医院に戻り1年が経ちます。
リコール、新患、自費率は伸びました。
売上は2000万上がりましたが、今後の伸びしろを感じません。

1番は自費が少ないこと。
患者さんはデンタルIQが低く、未だに痛ければ抜歯してと言われます。
この地域で歯の大切さが理解されていないことが大きいと感じてます。

歯の大切さを伝えて行けばいいと思うのですが、自費を嫌がる方がいます。
私と妻(歯科医師)がなぜ高いのか、高いけど保険と比べどのようなメリットがあるのか伝えています。
でも、自費の話をしただけで、来なくなったり、嫌な顔をする人がいます。

伸びしろを感じない2番目はスタッフが同じ方向を向いてないことです。

現在、スタッフは4人ですが、そのうち3人は私が母の医院に帰ってきてから採用したスタッフです。

スタッフのやる気や興味を引き出せてません。
スタッフにはスキルアップしようと伝えていますが、乗ってきてくれません。
現在、スタッフが帰るのは20:00を超えてる状況です。

スタッフを採用しようとしてるのですが、なかなか採用できません。
現在のホームページは母の知り合いが作ってくれているもので、作り変えを予定しています。

どうしたらいいでしょうか?

岩渕の回答

お母様の医院に戻ってたった1年で年間医業収入を2千万も伸ばすなんて、凄いですね。
今後の伸びしろについてですが、自費についてはしっかりカウンセリングしていけば、解決するかと思います。

しかし、自費のカウンセリングをしっかりするためにも、スタッフが同じ方向を向いて頑張ってくれないと難しいと思います。
今のスタッフさんの状況ですが、これからモチベーションが上がりスキルアップしていくのは難しいかもしれません。

帰りが夜の8時を超えている状況ですと、かなり疲弊してる可能性があり、他の労務面の突っ込みどころをスタッフルームで不平不満グチ文句を言ってる可能性も十分に考えられます。このような状況でモチベーションを上げるのは現実的ではなく、先ずはスタッフが早く帰れる状況を作ったほうが良いです。

次に、労務面に甘いところがあるのであれば、そこをしっかり整備し、突っ込まれどころのない労務の状況を作ることが大事かと思います。

それと並行して、一番、大事なのは採用です。
採用ができない状況では、スタッフに対しても「辞められたら困る」という状況で医院として言うべきことを何も言えない状況になってしまいます。
スタッフとしても「どうせ、私達がいないと困るんでしょ」と言うことを聞いてくれません。

良いスタッフを採用する上でも、良いマネジメントをする上でも、採用力を磨いていくことが今後の歯科医院経営において必須なのです。
そのためにも、医院のホームページの求人ページを強化して、医院で勤める魅力が伝わるものにしていくことが大事です。

頑張っていきましょう!

回答者プロフィール

岩渕 龍正
岩渕 龍正
歯科医院地域一番実践会 代表
歯科医院の移転、リニューアルの際の図面作成には絶対の自信を持つ。
現在は、年間医業収入1億円以上の医院が3億円を目指すための仕組みづくり、組織作りに力を入れている。
歯科界での突出した実績は歯科業界以外からも注目を浴びている。
近年は夫婦で医院経営も家庭も成功させる「夫婦経営成功」にも力を入れている。

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