医院2Fに拡張しようとすると開業と同等の費用と電気容量工事がかかる

移転・改装・開業

この相談事例は約 3 分で読めます

相談内容

昨年からの計画で、今年中にバックヤードになっていた2Fの改装を行い、2Fにチェアを増設する予定でしたが、勤務医が退職しDrが院長1人体制になってしまったこともあり、一旦、改装はペンディングとなりました。

更には、内装業者1社から建物の電気容量が足りないため、大本の容量を工事する必要があると言われたが、かといって家主にお願いしても高額な工事なのでやってくれるか分からないのではないかと言われた。

2Fの改装はイチからの作業となるため、開業と同等の費用がかかる。
それに加えて建物の工事が必要になるのであれば、移転したほうが良いのか?とも考えたが、近くのテナントの相場を考えると今の場所は立地がよく移転は考えにくい。

大本の電気容量工事をしなければ、2Fにユニット3台はなんとかなるとのこと。
ただし、3階(家主)部分で電気をあまり使わなければという条件付きであった。

現在3Fは家主のカルテ庫になっておりテナントが入る可能性は極めて少ないが、まったく可能性がないとは言い切れない。

現在はチェア5台、常勤DH4名体制です。

岩渕の回答

今回のケースは一般的なケースではなく、よく知ってる先生なので、個別事情も含めて、回答させていただきます。
一般的に言えば、拡張するだけの患者さんが来ており、拡張することが可能なのであれば、拡張したほうがいいですねという返答になります。

また、2Fにユニット2台入れる工事をするだけであれば工事面積も少なく、電気容量工事も不要なため、リスクが少ないので、そこからやればいいのではないかと思います。そして、2Fのユニット2台分以外のスペースはそのままにして手を付けずにスタッフルームや間接部門として利用すればいいのではないでしょうか。

通常は上記のような回答になるのですが、本当に拡張する必要があるのか?ということも検討する余地があると思います。というのは、勤務医の先生の採用と育成に向いてない、不得意という先生も一定数います。

そのような先生が無理に勤務医の先生を採用しても、上手く育成することができず、かえって勤務医の先生がマイナスDrになってしまうケースもあり、勤務Drがマイナス化することで、他のスタッフにもそれが影響して医院全体のマネジメントが難しくなることがあるのです。

このようなことが何回も続くようであれば、無理に勤務医の先生を採用しないほうが幸せなのかもしれません。
なので、今回のケースであれば、2Fにチェア2台を増設はするけど、それはDH用として活用する。

チェア7台で、院長が急患用も含めて3台、DH3台、1台はバイトDrが活用するような形が望ましいかもしれません。常勤Drではなく、バイトDrに来てもらうのがいいかもしれません。

回答者プロフィール

岩渕 龍正
岩渕 龍正
歯科医院地域一番実践会 代表
歯科医院の移転、リニューアルの際の図面作成には絶対の自信を持つ。
現在は、年間医業収入1億円以上の医院が3億円を目指すための仕組みづくり、組織作りに力を入れている。
歯科界での突出した実績は歯科業界以外からも注目を浴びている。
近年は夫婦で医院経営も家庭も成功させる「夫婦経営成功」にも力を入れている。

現在、申込受付中のセミナー