開業地は一生を左右する決断となるので、なかなか迷って決めかねています

移転・改装・開業

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相談内容

開業地の決定に関してです。不動産から条件面でかなりいいと思える場所を提示してもらい、自分でも気に入っています。ただ一生を左右する決断となるので、なかなか迷って決めかねています。みなさんは、どのような感じでここぞという土地を決めているのでしょうか。

条件面を優先して探したので、出てきた土地があまり縁がない土地だから、その土地のことを知らず、決めれないのかもしれません。

また矯正専門か小児歯科併設を考えているので、そこまで診療内容はかぶらないかもしれないが、田舎で5キロほど近くに大きな歯科医院があるのを恐れている。

・他にも土地を見に行ったり、候補となりそうな土地を比較してみる。

・候補となっている土地について調べあげ、不安要素を書き出してみる。

・色んな先輩や業者さんにも相談してみる。

・他にも候補となりそうな土地を探しているが、現在出てきた土地の中では、一番いい条件である。ただ、すごく開業を焦っているわけではないので、もう少し待てば、もっといい条件があるのではないかと思ってしまう。

と、ここまで書いてみて、まるで「結婚をしたいのですが、本当にあの人でいいのでしょうか?他にもいい人がいるのでは?」という女の人みたいな悩みですね。

そして今の私は「相手の事を全くよく知らないのに、条件だけで結婚を決めようとしている人」、ということですね。さすがにそれは悩んで当たり前だと思います。

もっとその土地のことを知ることが大事ということが分かってきました。

岩渕の回答

開業地は一生を左右する大きな決断なので、迷って当然だと思います。
比較的多いのが親が持っている土地だからですね。
それか、開業したい地域が決まっていて、その中で、金額や条件面でベストと思える場所を時間的な制約もある中で決めたという感じです。

しかし、今回のケースでは時間、場所、費用にそんなに制約がないようです。そうなると、決めないといけない要素がないために、かなり選択肢が広がる分、悩んでしまうのかもしれません。

立地選定において、以下の条件を全て満たしていたら、決めてしまってもいいかと思います。

・駅前もしくは幹線道路の信号がある交差点
・視認性が非常に良い、目立つ場所
・周辺に建物がない、もしくは、建物はあるけど物件の建物が非常に車や歩行者から見て目立つ
・周辺人口が多い
・周辺人口が増加している、これから発展していく場所
・年齢構成が若い、つまり、高齢化していない
・金額的に返済可能である

立地において重要な点は2つに大別されます。

1.物件の立地

2.人口動態

この2つが上記条件を満たしていれば、決めてしまって良いかと思います。

新規開業する場合、今後、約30年にわたって、その場所で開業し続けるわけですから、その場所が今はいいけど、15年先には廃れていたでは困ってしまいます。今後、人口の都市部への集中が加速し、地方はどんどん過疎化していくことが予測されています。それらも考慮していく必要はあるかと思います。

最後に、スタッフが通いやすい場所かどうかも重要です。
今後は患者さんは通いやすいけど、スタッフが通うのが大変という場所は相当に苦労する可能性が高いです。

新規開業の失敗は人生の失敗となる可能性も高いため、最善を尽くして最良の物件を探しましょう。

回答者プロフィール

岩渕 龍正
岩渕 龍正
歯科医院地域一番実践会 代表
歯科医院の移転、リニューアルの際の図面作成には絶対の自信を持つ。
現在は、年間医業収入1億円以上の医院が3億円を目指すための仕組みづくり、組織作りに力を入れている。
歯科界での突出した実績は歯科業界以外からも注目を浴びている。
近年は夫婦で医院経営も家庭も成功させる「夫婦経営成功」にも力を入れている。

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