この相談事例は約 3 分で読めます
アポイントが取りにくくなっており、中断の患者さんが以前より増えてきている。
初診患者さんの増加が原因と思われる。
メンテナンス患者さんのアポイントも増加している。
1、初診の際に絞り込む。
→初診の患者さんが減る。バスタブの法則に反する。
2、今まで通り初診を受けて、急ぐ治療でない場合は先のアポイントで治療して行く。
問題は何が正解かわからない。
今回のケースではユニット台数が5台で、新患が60人ぐらいとのことです。
自費率も60-70%とかなり高い数字を実現されています。
医業収入も月1200-1500万と申し分のない経営状態かと思います。
次回アポがDrでも2-3週間先になっており、なかなか、アポが入らない状況です。
衛生士枠では1ヵ月以上先になるとのこと。
このような状況では、できればチェアを増設して、Drを更に採用して、キャパを増やすのが最大の改善策になります。
しかし、なかなか、そうもできないケースが多いです。
今回のケースでは都心部なので、簡単に隣や上の階のテナントが空かずに、拡張ができないケースです。
このような場合ですと、考え方にもよりますが、新患を選別するのがより自費率を高めていく上では有効です。
例えば、新患には必ず、サリバテストを受けていただくや、デンタルドッグのような更にしっかりした検査を行わないと治療に進まない。
そのような初診時で患者さんを選別すれば、かなり自費傾向の高い患者さんしか治療を継続できないので、より自費率が上がり、月2千万ぐらいまで伸びる可能性はあります。
しかし、元々の患者数があまりいないと、目先1-2年は問題ないと思いますが、将来的に十分な新患数を確保できなくなる可能性も十分、考えられます。
ですので、しっかりとマーケティングの取組は継続していくことが大事です。
患者さんの母数が少なくなれば、紹介で来院する数も確実に減りますので紹介だけでなく、ホームページや様々な形で医院のこだわり、特徴を情報発信していくことが重要になります。
最後に、大事なことはサリバテストやデンタルドッグをまだ患者数が少ない段階で、いきなり始めてしまうと患者さんが選別されるどころか、単純に患者さんの中断が激増し、医院の医業収入が下がるということなります。
今回のケースのように、アポが多すぎて入りきらない時にだけ、導入されることをおススメします、