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そろそろうちの医院でもチーフを任命しようか迷っている。どのような基準で選べばいいのでしょうか。何か気をつけるポイントや、必須にすべき事項などありますでしょうか。
一緒に経営塾に参加するのが早いですね。打診しても厳しそうと先生が感じる今の状態なら、もしかしたら時期尚早かもしれません。経営塾では講座、実践を通じて、仕事をする上での人称が上がり、ただ単にモチベーションが上がるだけではなく、経営者としての意識もついていきます。院長先生も経営塾に参加されているので、共通言語も生まれます。これから何か取り組み、経営を進めていく上で共通言語があるということは、幹部としてやっていく上でとても重要な要素となります。
また、本人にチーフに対して意欲があって、かつ資質もあるという状態でないと厳しいと思います。もしくは、不安だけどチャレンジしたいという場合も任せる価値はありますね。
もし任命するなら、チーフとしてどんな行動をしてほしいのか、どんな存在になってほしいのかをしっかりと伝えることと、自分がどのようなサポートができるのかもしっかりと伝えるべきです。そして、チャレンジがスタートしてからも、絶対に放置をしないように、注意深くサポートをしてあげてください。チーフであれば、今までの働く環境とはガラリと変わり、責任感、プレッシャー、周囲から求められる要望など、本人の負担は目に見えて高まるからです。それを乗り越え、チーフとしてのやりがいを感じて周囲を引っ張ることができるようになるまで、先生は二人三脚で取り組み、成長を促していってあげましょう。
チーフがいるから医院が安定するわけではありません。資質がある人材が、先生と方向性を共にできるようになって初めて成果につながります。ポストが空いているからという理由だけで任命すると、チーフとしての立場に困惑し、疲弊し、どんどん仕事に対するモチベーションを失ってしまっていきます。そうなると、スタッフとしては優秀だった人材が、そのプレッシャーに負けてマイナススタッフになり、後輩達に悪影響を与えてしまう可能性もあります。良くも悪くも、チーフという存在の影響力はとても大きなものです。そうなってしまっては、せっかく任命したチーフが悪い方に大きな力として働き、医院全体を壊してしまいかねません。しっかりとした教育を行えず、適切な人材がいないようであれば、チーフはいないほうがマシなので気をつけましょう。