医院規模が大きくなったことで、より人事管理が難しくなってきた

医院規模が大きくなったことで、より人事管理が難しくなってきた 労務・人事評価・採用

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相談内容

医院規模が大きくなったことで、より人事管理が難しくなってきた。
スタッフがまだ育ってないのに、経営塾に参加して、急に医業収入が上がり、人員が増えたために、幹部になれそうな人は1人ぐらいしかいない。今は、幹部と呼べるような人もいない。

でも、良い人もいる。
パートのスタッフでかなりできる人がいるので、そういう人を事務スタッフのようにしたほうが良いのか?

そういうところから、自分が今、やってることを少しずつでも、任せて負担を減らしていったほうが良いのか?

岩渕の回答

今はまだ、あまりスタッフの状態が良くないということですね。
そのような状態で、現在はパートでアシスタントをしているスタッフを能力がありそうだからという理由で、事務系に職種変更してもらうことは不満が出かねません。

それであれば、最初から事務系のスタッフとして募集を出したほうが良いかと思います。その方が、既存のスタッフの納得感も高いですし、より優秀な人を採用できる確率が高いと思います。

変に、今いるスタッフだったらできそうだから、とか、その方が新たに採用活動をする必要がないからというようなお手軽な方法に頼るのは基本的に辞めたほうが良いと思います。

これはどのようなことでもそうなのですが、スタッフの状態が良くないとそのちょっとした「突っ込みどころ」に盛大に突っ込んできます。

「なんで、まだ仕事も全然できないスタッフにそんな事務の仕事をやらせるんですか?」
「じゃあ、なんで私たちじゃダメなんですか?」
「そんなスタッフにお金を払えるんだったら、私たちに下さい」

などなど、驚くような突込みがたくさん出てきます。
大事なことは、そのようなことを想定し、あらかじめ、それについての答えをちゃんと用意しておくこと。

もっとも大事なことは、この方法にしたいなと思っても、突っ込みどころ満載の場合は、その方法を諦めるということです。

多くのスタッフと上手くいかない、マネジメントで苦労している院長先生というのは自分が考えてることが一番正しくて、それを行った時にスタッフがどのように思うか、スタッフからの反応、反発を予想していないことが多いのです。

そして、スタッフも表面上は特に何も言わないと院長としては「スタッフは自分の言うことを分かってくれてる」「自分の意見が正しいんだ」と勘違いしてしまうのです。

そういうことが続くと、スタッフの気持ち、態度、表情を読み取る力が衰えてしまい、とんでもないことを良いだしたり、信じられないような行動をするようになってしまい、それが普通になってしまうのです。

そのようなことにならないようにぜひ、皆さんもお気を付け下さい。

回答者プロフィール

岩渕 龍正
岩渕 龍正
歯科医院地域一番実践会 代表
歯科医院の移転、リニューアルの際の図面作成には絶対の自信を持つ。
現在は、年間医業収入1億円以上の医院が3億円を目指すための仕組みづくり、組織作りに力を入れている。
歯科界での突出した実績は歯科業界以外からも注目を浴びている。
近年は夫婦で医院経営も家庭も成功させる「夫婦経営成功」にも力を入れている。

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