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医院の規模拡大に迫られ、ユニット増設のための増築が必要となっている。
現在は1Fが医院で2Fが自宅となっており、自宅に増設するしかないと考えている。
しかし、家で妻に反対されてしまっているので困っている。
現在、自分は50歳で、今後のことを考えると、今、やるなら決断しないと年齢的に手遅れになってしまう。妻は医院に入っていないです。
一応、1Fにスタッフルームと院長室があります。
なかなか妻との意見が合わず揉めていますが、私の中では増設するものとして進めたいと思っています。この件についてアドバイスよろしくお願いいたします。
これは非常にセンシティブな問題ですね。
単に自宅にチェアを増設するだけで良いのであれば、やれば良いんじゃないですか?という話です。
しかし、ここで無理して奥様の反対を押し切ってチェアを増設すると医院は伸びたけど、夫婦関係崩壊ということになりかねません。医院経営が成功したとしても、夫婦関係が失敗してしまっては、人生なんのためにがんばっていたのかわからなくなってしまいます。それこそ本末転倒ですよね。
であればどうしていくべきなのか。そもそも根本的な問題は、夫婦間の価値観のズレだと思います。
そのズレを放置したまま、自宅を壊してチェアを入れると関係性が悪化します。絶対に、奥様を無視して勝手に実行したりなどしないように気をつけてください。
ですので、先ずは1-2年ぐらいかけて夫婦間の価値観再構築に取り組まれることをオススメします。
そして、その間に1Fの院長室とスタッフルームに2台のチェアを入れる。
その2年後ぐらいに2Fにチェアを入れるという計画で進められるのが良いかと思います。
夫婦間の価値観再構築として、医院見学に一緒に行くのがオススメですね。そうした行動を一緒になって行っていくことで、すこしずつ院長先生のやりたい事、これからの医院の未来のこと、先生が歯科医師人生をかけて達成したいことをじっくりと奥様へ伝えていきましょう。焦ってはいけません。せっかく生涯のパートナーとして選んだ人なので、どれだけかかっても、わかってもらえるまで根気よく続けていってください。
セミナーに一緒に参加するなどして理解を深めるのもありかと思います。しかし、セミナーはハードルが高いと感じてしまう人もいます。いきなり実践会のセミナーなどに一緒に参加しようとするとかえってミゾが深まりますので気をつけてください。