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法人化するべきかどうかで悩んでいます。
2014年6月から継承して、現在、年間1億円ぐらいです。
年間いくらぐらいから法人にするのがいいんでしょうか。
現在、父親と自分の常勤歯科医師2人体制です。
父親は67歳です。
田舎なので、長期的に安定して歯科医師を採用するのが難しいかもしれないこと、一度、法人化してしまうと「数字を下げられない」というプレッシャーが出そうで悩んでいます。
法人化して後悔している人がいるのか、いないのか?
それほど野心家ではないので、今の生活レベルに何の不満もありません。
税理士さんは良いことしか言わないので、後から後悔したくないので。
「法人化しない」と言い切れないのは「法人化=かっこいい」という見栄もあると思います。
法人化は年間医業収入7千万ぐらいから節税メリットが大きいといわれてます。
厳密にお金の損得だけで考えれば、年間7千万を越えてきたら法人化したほうが良いと思われます。
法人化したはいいものの、大幅に医業収入が下がり、年間5千万を割ってくるようだと、法人化のメリットはほとんどないので後悔する人もいるかもしれません。
ただ、うちの実践会クライアントではそのように大幅に医業収入が下がるケースはないので、法人化を後悔している人はほとんどおりません。
医療法人化したは良いものの、その後、普通に院長だけに依存した経営体制にしてることで院長の気力と体力に依存した体制で、年齢と共に医業収入が下がり、法人化したことを後悔してる先生は意外にいると思います。
お父様が67歳なので、引退もそんなに遠くないはずです。
田舎とはいえ、歯学部もある県なので、すぐに採用しようとするのではなく、来年の4月から入ってくれる歯科医師採用を今から頑張っていくことが大事だと思います。
今回のケースでは社会保険にも加入既にされてるとのことだったので、そんなに金銭的な負担は変わりません。
ただ、それよりも一番、大きいのはお金の自由度だと思います。
法人化するということは医院のお金と個人のお金を明確に分けるということです。
法人化しないほうがお金の自由度は高いです。
使えるお金も、自分の給与も支払いが終わった中から自由に使えばいいわけですから制限がありません。さらに法人を解散するときには法人に残った資産が没収
されてしまうリスクもあります。
つまり、法人化のメリットは医院のお金と個人のお金をはっきり分けることができるということであり、デメリットはお金の自由度が失われるということです。
採用においては社会保険がしっかり整備されてるかは求職者は気にしますが、法人かどうかはあまり気にしないです。