この相談事例は約 4 分で読めます
スタッフの仕事に対するモチベーションの与え方で困っている。
自主的に医院の改善に取り組んでくれるようにモチベーションを上げてほしい。
言われた事をするだけで、自主性がない。
それぞれのスタッフにプロジェクトを考えてもらってはいるものの、こちらから提案しないとなかなか先に進まない。
例えば、電話応対の出方を変えることになっても、気づくとやっていないことがある。そういうことがいくつも重なっていて困っている。
スタッフのモチベーションをあげるためにスタッフと面談もしてるし、月1回1時間のミーティングもしている。これ以上、どうしたらいいのか分からない。
まず、大切なことは新しい取組は絶対に定着しないという前提で取り組むことが大事です。最初から、新しい取組が定着するような組織だったら、もっと急成長しているはずです。
99%の医院では最初から新しい取組は定着しないのです。
だから、院長は新しい取組が定着しているかどうかの確認、チェックをしっかりすることが非常に大事なのです。
それをしないと、スタッフは「うちの医院は新しいことを色々とやるんだけど、定着しない」と言い出します。本当は定着させてないのは自分達であるにもかかわらず。
自分達が悪いなんて思ってません。
最終的にはきちんと確認しない院長が悪いのです。
特に新しいことを始めたときが大事ですね。
最初のころは週1回は進捗を確認してください。
そこで、問題点や改善点があれば担当のスタッフと検討してミーティングで詳細を詰めてください。
次に大事なのはチェックする機能や人を作ることです。
院長がチェックすることが大事なのですが、院長は日々、診療で追われていて、そんなスタッフがやってるかどうかのチェックばかりしていられないというのが本音です。
院長の代わりにチェックしてもらえる人や仕組みを作ることが大事ですね。
最後にスタッフのモチベーションについてですが、そんな簡単にスタッフが自主的に「医院がどうやったら良くなるか?」を考えるようにはなりません。
既に、そのようなスタッフがいれば別ですが、99%の医院にはいません。
であれば、どうやって、そのようなスタッフを育成していくか。
それはあり方教育をしっかりしていくことです。
具体的には、歯科医院地域一番実践会であれば、
・新人スタッフ研修
・新人スタッフ育英塾
・TC育成塾orスーパースタッフ育成塾
・経営塾
のようにスタッフが技術系だけではなく、あり方教育、経営的なセミナーに参加するのが当たり前という文化をいかに築いていくかです。
このようなことをしっかり着実にやっている医院ではスタッフが自主的にどうやったら医院が良くなるかを考え、行動を起こすようになるのです。
そのような輝くスタッフを見て「どうしてうちの医院のスタッフはこうじゃないんだ!」と怒るのではなく、いかにして、そのようなあり方教育、経営系のセミナーに参加してもらう流れを作るかを考えてみてはいかがでしょうか。