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————————-相談内容——————————————-
医院の規模がある程度大きくなってきたので、4月から、新たに事務長を採用することになった。
今まで事務長を雇用したことがなく、あまり細かなカリキュラムを用意できていない。
どのようにして、事務長を育成したら良いですか?他医院の良い事例など、教えてほしいと思います。
——————————岩渕の回答————————————
A.
事務長育成の基本はこちらに書いてあるので、こちらをご覧ください。
過去に事務長育成について具体的にご説明した記事がこちらに掲載されています。
他には、やはり、事務長は最初の半年ぐらいはしっかりと現場の業務を覚えることが大切です。受付・アシスタントは新人スタッフが入ったら教えられるぐらいにマスターしないとスタッフも言うことを聞いてくれません。
「あの人は結局、現場のことを何も知らないのに文句ばかり言ってくる」
「歯科のことを何もわかっていないくせに」
「私達の苦労なんて何も知らない人」
こんなことを思われてしまっては、どんなに正しいことを伝えようとしても、相手の心に響くことはありません。
しかし、事務長であればスタッフに対しての指導、教育といったものも必要になってくるはずです。そんな時、
事務長のセリフに説得力をもたせ、相手の行動変化につながるようにするために、歯科医院の現場経験、業務知識が
非常に重要になってくるのです。
最終的には
・自費で医院に貢献する
・新患数で医院に貢献する
どちらかがないと、医院での立場を作るのが難しくなります。
しっかりとその方向性を院長と決めることも大事ですね。
ただ、院長として注意しなければいけないこともあります。
それは求めすぎないことですね。
求めすぎると、必ず、相互にストレスがたまり、関係性が悪化します。
歯科医院の現場で治療はしないけれど、医院には必要な存在になる・・・それはかなり難易度の高い課題です。
しかし、大きな組織であればあるほど、事務長の重要性が高まり、院長先生の生産性向上に直結する存在に
なります。
なので、互いにストレスが溜まったりだとか、そうならないためにも、日頃から院長と事務長がしっかりとコミュニケーションを取ることも大事ですね。