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>新人スタッフ(3人)と既存スタッフ(3人)のやる気、能力の差が激しくなっ
>ている。しかも、既存スタッフより、新人スタッフのほうが上なのです。
>
>チーフはいるものの、名ばかりチーフになってしまってる。
>院長としてはやる気、能力がない既存スタッフに対する不満が大きくなっていて、
>どう対応したらいいか分からない。チームワークもバラバラになっているし、医院の雰囲気も悪い方向へ進んでしまっ>ている状態です。これからどのようにしていけばいいのでしょうか。
このような場合、院長先生としてはやる気のない既存スタッフが目に付きます。
そして、ミスをしたり、行動が遅かったりするので、どうしてもそれを変えたく
なります。
しかし、やる気のない既存スタッフを変えようとすればするほど、逆効果です。
また、やる気のある新人スタッフを褒めれば、褒めるほど、既存スタッフは反発
します。
「先生は全然、分かってない。新人スタッフが頑張ってるのは私たちがしっかり
教えたおかげだ。私たちは先生が見てないところで頑張ってるのに!」
褒めようとすればするほど、難しくなります。
なぜなら、やる気のない既存スタッフには褒めるところがないからです。
そして、褒めようとするほど、やる気のある新人スタッフをほめてしまいます。
「褒める」って、難しいんです。
最上級編です。一番、最後にやるべきなのが「褒める」です。
それよりも、「感謝」を伝えてあげてください。
やる気のない既存スタッフにも。院内のスタッフ全員に伝えることが重要です。
特に、これまで医院を支えてきてくれた既存スタッフへの感謝の気持ちをしっか
り伝えてあげてください。そうすれば、もっと変わると思います。
また、それをしながら、新人スタッフにより、頑張ってもらってください。
すると、温度差が出るかもしれません。
しかし、頑張ってる新人スタッフを見て、「自分も、もっと頑張ろう!」と思う
既存スタッフが出てくる可能性が高いです。
そして、やる気のあるグループが大きくなり、やる気のない既存スタッフが1人
もしくは2人になったら、1対1をしかけてください。
1対1というのは退職勧奨です。
つまり、「うちの医院でやっていくのは厳しいんじゃない?」と伝える事です。
現在の法律では解雇は実質的にできませんが、退職を勧める事は自由です。
ですので、退職勧奨を最後の段階で行うようにしてみてください。