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>現在、事務長として仕事をしています。
>
>しかし、給与計算、備品の購入、経理などのルーティンワークが多い状態です。
>自分としてはもっと、やるべき事、やりたい事をできるようにしたいのですが、
>難しい状態です。
>
>できれば、ルーティンワークは人を雇って任せて行きたいと思ってます。
>
>歯科業界未経験で、医院に入って10ヶ月です。
>まだ、専門用語などが分からない状態です。
>
>そんな状態なので、あまりスタッフにも強く言えません。
>
>どうしたらいいでしょうか?
歯科医院の事務長として成果を出していく上で、欠かせない事があります。
それは「現場に詳しい」ということです。
現場の事が分からないで正論をぶつけても、スタッフは絶対に言う事を聞いてく
れません。ですので、今はルーティンワークをしながら、朝から晩まで診療業務
をやったほうがいいです。
具体的には、受付業務を一通りマスターする。
消毒室の洗い物、片付け、滅菌をマスターする。
アシスタントワークをマスターする。
これらを多少、時間がかかってもいいと思います。
半年ぐらいでしょうか。
スタッフの中で一番にならなくてもいいです。
でも、最低限以上の仕事ができるレベル。
診療室にいれば、どのポジションでも戦力として活躍できるレベルになる事が重
要です。
事務長はそういうことをやりたがらない人が多いのですが、それを避けていては
いつまでたっても、スタッフは言う事を聞いてくれません。
現場に詳しいということが何よりの説得力になるのです。
そうすれば、多少、遠回りに思えるかもしれませんが、一番、近道なのです。
なぜなら、それだけの力があればマニュアルも作れるし、スタッフに指導だって
できます。教育カリキュラムだって作れます。人事評価制度のポイントだって分
かります。
診療室で問題が起こっても、何が問題の原因なのかを見極められるようになりま
す。このような事務長として必要な力は現場力によるのです。それがなければ、どんなに正しいことを言ったり、どんなに業務のことで注意をしたとしても、歯科スタッフたちにとっては「どうせ歯科のことなんて何も知らないくせに」と言ってまるで言うことを聞いてくれないでしょう。大切なのは何を言うかではなく、誰が言うかです。
是非、大変だと思いますが、事務長としての大切な一歩を踏み出してみてくださ
い。