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>開業35年になる医院を父と一緒に診療しています。
>自分が父親の医院に戻って3年。順調に医院は伸びています。
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>父親の医院はこれまでずっと、年間6千万を下回ったことがない医院です。
>ただ、建物が老朽化してきたため、リフォームするか移転するか、悩んでいます。
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>現在、新患数が月40人ぐらい。
>患者数が1日40-45人ぐらい。
>医業収入は月650万ぐらいです。
>このような現状ですが、この先どうしていけばよいでしょうか。アドバイスをお願いいたします。
これは珍しいケースですね。
お父様がこれだけの医院をしっかり残してくれたことが素晴らしいですね。今の時代の継承において、このような条件での医院継承はなかなかないと思います。しっかりとした医院のマーケティング、マネジメントがなされていたからこその実績なんだと思います。是非、お父様に感謝を日々、伝えてあげてください。
これは継ぐだけの価値があるので継いだ方がいいですね。継承の相談時、かなり多くのケースで、正直継がない方がいい医院が多く見られます。それは新患数が少なかったり、そもそも医業収入がまるでなかったり、スタッフが先代の言うことしか聞かなかったり、もちろん医院が古くなりすぎていたりなど、新しく医院を始めたほうが良いパターンが多いです。
今回はそういったケースとは異なるので、リフォームは選択肢として悪くはないと思います。恐らく、今の医院をリフォームするだけでも年間医業収入1億円ぐらいまでは行くと思います。
それで十分であれば、それでいいと思います。
しかし、もっと伸びて行きたいということであれば新築した方がいいかと思います。そうすることで、チェア台数をもっと増やすこともできるし、医院からも、スタッフからも、患者様からも利用しやすい設備にすることもできます。それをきっかけにさらなる取組みへとつなげ、1億5千万、2億円とどんどん成長することができると思います。
もちろん、ただ新築しただけで到達するわけではありません。しかし、ご存知の通り、歯科はある程度の医院規模によって、医業収入の頭打ちが見えてきます。なので、リフォームにするか、新築にするかを決める、今、このタイミングで、将来的に医院をどこまで伸ばしていきたいのか、先生がこれからどのような歯科医師人生を歩んでいきたいと思っているのかが重要になるのです。
先生がどこまでの医院を作りたいかで決めていいと思います。