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>今後の医院の方向性。分院展開又は訪問診療。
>
>当院ではあと一つユニットを増やすとキャパが最大となるが、その後の事業
>拡大の方向性について悩んでいる。
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>患者数が増えるにつれ、スタッフの人数も増え、スタッフルームが手狭とな
>った。
>
>実際の訪問を行っている医院への見学に行き、ノウハウを教えてもらった
>ほうがいいのか?
>今後、診療用ユニットを増やすことで、カウンセリングスペースを取れなくなる。
>
>スタッフルームを移転するかスタッフルーム自体を更衣室に変えてしまう、
>またはテーブルではなく座卓にするなどして、もう少し多くの人数で使用で
>きるようにする。
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>勤務医が新人さんのため、まだ目を離せない。今後成長に伴いユニットを増
>設または、訪問への展開を行いたいが今はまだ過渡期である。
>
>カウンセリングスペースとの兼ね合いも模索中
>
>テナントの上の階にワンルームマンションがあるが、他会社の寮になってい
>るため借りられるかはオーナー次第だが、交渉はまだ行っていない。
>部屋を借りた場合電話番などが必要
医院のキャパが一杯になってしまい、その後の拡張性がない場合、とても困るのは良く分かります。クライアントでも、よく問題になるケースです。
しかし、クライアントでキャパが一杯になってしまったからといって、分院展開や訪問診療を勧めていくことはほとんどありません。
それよりも、先ずは医院の自費率アップを目指します。
目標45%ぐらいの自費率を達成できるように取り組んでいきます。
自費率20%ぐらいの医院が自費率45%になるだけで、相当、医業収入がアップします。また、それを実現させるためにも、勤務医の採用、幹部スタッフの育成など、やるべきことは盛りだくさんです。
その他にも、小さくても強い医院を作るために様々な仕組みづくりを行います。
簡単な例で言えば
・業務マニュアル
・教育カリキュラム
・評価制度
などをしっかり作成して行きます。
また、安定採用ルートを確保していき、採用の安定化も図ります。
これらが達成してくると、医院としての安定感が確実に増し、院長がいなくても大丈夫な医院が確立されてきます。
この段階まできたら、分院展開を行っても全く問題ないので、分院を考えます。
訪問診療については、あまり積極的には取り組んでいません。
なぜなら、今回の保険改正でも明らかになったように、今後、訪問診療の保険点数が切り下げられていくことが予想されるからです。
中途半端にやると、後で大変なことになるのではないかと思っています。
やるのであれば本格的に取り組まないといけないと考えます。