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>開業当初から、夫婦で一緒に歯科医院をやっています。
>自分が歯科医師で院長、妻は歯科衛生士としてやってくれてるんですが、
>喧嘩が絶えません。
>
>喧嘩のきっかけはちょっとしたことなんです。
>例えば、診療中に私が指示をしても、ちゃんと返事をしてくれないとか。
>
>自分は診療に完全に集中したいタイプなので、診療中のスタッフへの
>指示も妻にお願いしていることも原因なのかもしれません。
>
>どうしたらいいでしょうか?
一緒に歯科医院経営をしている院長夫妻が同じようなことで日々、喧嘩をしています。そして、こんなに喧嘩になるぐらいだったら、一緒にやらない方がいいということで夫婦経営をやめてしまっています。
とても、もったいないことです。
今回の場合、とても典型的なケースです。
多くの場合、診療中に言い合いになってしまうのです。
夫婦経営をする場合、大事なことはお互いに問題や課題があったとしても、診療中にそのことについては、話をしないということです。
診療中は相互にサポートし合い、診療後に落ち着いた状態で話をすることが大事です。これは女性スタッフに対して改善を促すときも同様です。診療中は既に興奮状態ですから、感情のコントロールはほぼ不可能です。
診療が終わってから、落ち着いた状態で話し合うことが非常に重要なのです。
というと、多くの院長先生はこういいます。
「その時に言わないと忘れてしまう」
「その時に言ったほうが効果が高い」
これは冷静に話し合えるのであれば、そうですが、冷静に話し合うことができず、お互いが喧嘩になってしまうのであれば、診療中に話すことは逆効果にしかなりません。
また、「忘れてしまう」のであれば、メモをしておけばいいだけの話です。
忘れてしまうからという理由で感情的になって話し合って喧嘩するのであれば、そこに何の意味があるでしょうか?
診療が終わってからの帰り道
診療が終わって家に帰ってから
「ここはもうちょっと、こうしてほしかった」
「あのときに、こうしなかったのは何か理由があったの?」
というように、お互いを責めるのではなく、今後の改善策を話し合うようにしてください。
また、もしかしたら、診療中のスタッフへの指示を院長夫人に全て任せるのは任せすぎかもしれません。院長夫人としても歯科衛生士としての業務がありますし、それらをしながら、全ての指示を院長の望みどおり出すことは難しいようにも思います。
そこらへんは、再度、お互いの役割分担をしっかり決めることをオススメします。
それと、今回のケースで気になるのは院長が院長夫人にしっかりと日々、些細なことからでも、「ありがとう」という感謝の言葉を伝えられているのかということです。
女性にとって、一番、必要な言葉は「ありがとう」という感謝の言葉なのです。これがなければ、夫婦経営を続けることはできません。
「そんなことはやって当たり前」
「院長夫人なんだから、頑張って当たり前」
そういう態度、発言が夫婦経営を難しくするのです。
世の中の多くの院長夫人、経営者の妻が一緒に経営していません。
そんな中でも、頑張って一緒に苦労してくれているのです。
それに対する感謝がなければ、院長夫人としては頑張り続けることはできないのです。
是非、感謝の言葉を医院でも、家でもかけ続けるようにしてあげてください。
そうすれば、もっと、院長夫人の力は引き出され、お互いの絆も強くなっていくことでしょう!
ただ、夫婦経営の正しいやり方と考え方は世の中で全く、語られていません。
だからこそ、私自身の経験と多くのクライアント夫婦で夫婦成功を成し遂げた考え方とやり方をお伝えするセミナー「夫婦成功セミナー」を開催します。
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