この相談事例は約 5 分で読めます
私は院長夫人で、特に資格はありませんし、結婚前から1年ぐらい前まで全く別のサービス業で働いていました。
現在は朝から18:00まで、月水金で主に受付をしていますが、1日は事務作業をしていることも多いです。
今まで行ってこなかったスタッフ教育を始めていきたいが、どこから始めていいか分からない。原因はおそらく、経営者である私たちにもあり、規律も作らず自由にさせてしまっていた事や、院長がやろうと決めた取り組みについてチェックもせず、人任せにしてしまう。
具体的には、スタッフが院長のアシストにつきたくないと言ったり、勤務医の先生は●●してくれるのに院長はしてくれないとか、あげくの果てには院長の治療は間違ってるとまで言い出しました。
私たちからまずは改めることが必要ではあると思うのですが、では具体的にどういうステップを踏みやっていったら良いかがわからず悩んでいます。
スタッフの信頼を得る。
自分が周りに影響力のある人へと成長すればいいと思うのですが、どうしたらいいか分からない。
仕事のあり方をどうみんなに伝えれば分かってもらえるのかがわからない。
入社数年たっているDHの心を掴む伝え方はあるのか?
また、医院の2階に拡張するスペースがあり、いつ拡張したらいいか?
現在はユニットが足りないため勤務医にもチェア1台しか持たせられていない。
これは完全にスタッフからなめられてますね。
何言ってもいい、何やってもいい状態になってます。
完全に規律が失われてしまっています。
恐らくですが、かなり勤務医の先生になめられていると思います。
そして、勤務医の先生がスタッフに対して「院長の治療はおかしい」と言ってる可能性が高いように思います。
この状態を放置すると、医院としてはかなり良くないと思います。
もはや、「院長の言うことは聞かなくていい」「医院で決めたことは守らなくていい」というノームが出来上がってる可能性が高いです。
じゃあ、どうしたら、このノームを破壊することができるか?
これは非常に難しいです。相当、気合を入れて根本から取り組まないと無理だと思います。
つまり、今回の相談にあるような仕事のあり方をどう伝えるか以前の問題であり、それを改善しない限りはいくら仕事のあり方を伝えても、いくら規律を作っても無駄だと思います。
院長としては治療について、かなり言われてますので、勤務医の先生に何も言わせないぐらいの技術を最低限、マスターすることが大事だと思います。
意外と勤務医の先生になめられてしまう院長先生は技術的な勉強会に参加していないケースが多いです。やはり、技術的に勉強して、高い技術を身に着けることが勤務医の先生からのリスペクトを勝ち取るうえで欠かせないと思います。
次に、院長夫人がどうスタッフに関わっていくかですが、これまで医院に入っておらず、まったくの歯科未経験の院長夫人が突然、医院に入ってきていくら正しいことを言ってもスタッフは聞く耳を持ってくれません。
歯科医院は小さい組織ですので、力のある人の言うことを聞く傾向が非常に強いです。ですので、院長夫人がまずは、受付を誰よりもできるようになることが大事だと思います。
もちろん、小さいお子さんを育てながら、受付を高いレベルでマスターするのが簡単だとは言いません。しかし、それぐらいの力の差を見せつけないと、言うことを聞いてくれないのが現実なのです。
院長夫人という立場で物を言っても、誰も聞いてもくれないし、ついて来てはくれないのです。
また、2Fへの拡張なのですが、本来であれば、もっと後でもいいと思うのですが、勤務医の先生が1台しかユニットを使えずに、時間があることによって院長への不平不満につながってるかもしれないので、もう拡張してもいいかもしれません。
そして、勤務医の先生がチェアを2台使えるようにして、しっかりアポを埋めていく。それによって、もっと目の前の患者さんに集中するような状態を作ったほがいいかと思います。
一度形成されたノームを壊し、規律を確立させることは生半可な努力ではできないし、最低1年ぐらいはかかりますが、頑張って乗り越えていきましょう!