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5月に入社した新人歯科助手がうちの医院の取組みに対して否定的で非協力的です。
他院で3-4年経験がある歯科助手ですが意識が低く、テクニカルスキルは問題ないのですが、陰で不平不満愚痴文句を言っています。
まだ入って半年経ってないので、有給がないにもかかわらず、「この日は1年前から自分が企画してきたイベントがあるので、早く帰らせてほしい」という申し出がありました。
他のスタッフに相談したところ、そのような理由で医院を早退するということはこれまでも認めてこなかったこともあり、既存スタッフからも、そのようなワガママを受け入れることに対して不満の声が出ています。
ですので、5月に入社した歯科助手に「まだ入社して半年で有給もないので、今回の件を認めることはできない」と伝えたところ、不服そうに「分かりました。もう良いです」と言われてしまいました。
このような場合、どのように対処するのが良いのでしょうか。
うちの医院はシフト制でもないので、その日に早く帰れるようなシフトを組むこともできません。
今回のケースは5月に入社した歯科助手が医院に対して不平不満愚痴文句を言ってるとかいうことは非常によろしくないですが、一旦、脇に置いておいたほうが良いです。
なぜなら、労務的な問題だからです。なので、以下のような説明をすることをオススメします。
(ここから)
労務的に入社して半年以内のスタッフには有給休暇がない。
だから、本当はあなたが楽しみにしているイベントに備えて、早く帰らせてあげたいけど、それはできない。
そういうルールだから。
でも、それでも早く帰るということであれば、それは無断早退となり、本来果たすべき義務を放棄してるということになるので、当然、その時間分の給与は差し引かれることになるし、皆勤手当などもルールに従って減額されます。
また、医院からの指示・命令に従わなかったことにより、ボーナスの評価にも影響することは避けられません。
(ここまで)
ただ、このような労務的な理由で、希望を叶えてあげることはできない。 という以上は、労務的なルールがしっかり守られてることが前提となります。
労務的な理由を前面に押し出しているにもかかわらず、労務的なルールが守られてなければ、また、裏で不平不満愚痴文句を言うことになり、スタッフルームで本人だけでなく周りの不満も増長させるリスクがあるので注意が必要です。
例えば、残業時間の計算の仕方、残業代の計算方法、有給休暇の日数など、正しく運用されてるか確認されることをオススメします。