親の代からのスタッフに考えが浸透しない

親の代からのスタッフに考えが浸透しない スタッフ教育

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相談内容

今年1月から歯科医院を継承したため、親の代からのスタッフに対して浸透しないことがある。
今までのアバウトな物事から抜け出せない。

2018年に増床するため、新しいスタッフと古いスタッフをしっかり協力していきたい。
掃除の内容、模型の紛失、在庫管理のずさんさなどに対して、主任(歯科助手)に話し合いをしたが、なかなか改善されない。主任は素直だが、対応しきれていないようです。人に対して怒れない性格です。

打開策としては
1.主任の解任
2.ミーティングの実施
3.更なる分野への分散
4.まずは重要性の理解
5.主任、リーダーの意義を理解してもらう
6.排除

自分が歯科医院を継承したことで、以前からのスタッフの中には前の方が楽で良かったと思うスタッフがいるような気がする。現状はチェア10台、1日100人ぐらいです。

岩渕の回答

先ず、これだけの歯科医院を親が残してくれたことが凄いと思います。
普通は1日患者数30人も行かないような医院を継承することが多い中で、これだけ立派な医院を残してくれた親に感謝することが大事ですね。

ただ、いくら立派な医院を残してくれたとはいっても、それで問題がない訳ではありません。
継承では必ず、ついて回る親の代からのスタッフをどうするかという問題はなくなりません。
そして、通常であれば、親の代からのスタッフは総入替えになってしまうことが多く、それは致し方ないことと思います。

しかし、今回のケースではかなり立派な医院を残してくれてますし、親との関係からも、これまでのスタッフを大切にすることが目先の医業収入にはなりませんし、医院を自分が望む方向に向かわせることに逆行するかもしれませんが、親との関係性を維持していく上で大事になると思います。

また、お話を聞いていると、これまでのスタッフも決してやる気がない訳ではなく、ルーズなところがあったり、それほど真剣に仕事に向き合ってないだけだと思いますので、それはそれで仕方がないと受け入れることが大事だと思います。
そして、これまでの頑張りに日々感謝して、尊重、リスペクトしていくことが大事だと思います。

その上で、今後、自分自身で採用、教育したスタッフの割合を増やして行くことが大切だと思います。その教育のプロセスの中で、先代からのスタッフに対しても自分が大切にしていること、守ってほしいこと、やってほしいことなどをしっかりまとめて聞いてもらうようにすると良いと思います。

回答者プロフィール

岩渕 龍正
岩渕 龍正
歯科医院地域一番実践会 代表
歯科医院の移転、リニューアルの際の図面作成には絶対の自信を持つ。
現在は、年間医業収入1億円以上の医院が3億円を目指すための仕組みづくり、組織作りに力を入れている。
歯科界での突出した実績は歯科業界以外からも注目を浴びている。
近年は夫婦で医院経営も家庭も成功させる「夫婦経営成功」にも力を入れている。

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