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2年前に実家の医院に戻ってきて、現在は、母親と一緒に診療しています。
来年の4月に院長を交代する予定です。
現在は勤務Drという立場になります。
これまで、全然、経営について勉強してこなかったので現在は経営塾に参加して勉強しています。
しかし、自分がいない時に院長である母親が私がやろうとしてることのやり方を変えてしまっていたりします。
そんなこともあり、なかなか院内が1つにまとまりません。
スタッフも母親の時代から勤めているスタッフなので、なかなか、自分がやろうとしてるような新しいことをやろうとしてくれません。
なので、スタッフのモチベーションが上がらずに困っています。
また、来年の4月から自分が院長になった時に、母親をどう雇用するのかについても悩んでいます。
現在65歳で、70歳ぐらいまでは診療をやりたいと言っています。
どうやら、母親の借り入れがあるようで、そのお金は自分で返したいと思ってるようです。
今の自分がどんなに話をしても「現実的ではない」と一蹴されてしまいます。
これから自分が思うような医院をどのようにして実現していけばいいでしょうか?
親子の継承というのは本当に多くの人が思ってるほど簡単なことでもないし、「息子が継いでくれるから幸せだ」なんて世間が考えるほど甘いものではありません。
やり方を間違えれば、継承した子供の人生もダメになってしまうし、親子の関係が断絶する可能性も高い非常にリスキーな選択だということをもっと多くの人が先ず、最初にしっかり理解しておくことが大事なのです。
そして、親としてはしっかりと自分の医院を継ぐ価値のある医院として経営基盤を確立し、子供としては継ぐだけの力量を治療技術だけでなく経営面についてもしっかり身に着けておかないと後から問題が続出し、全くその問題に対処できないということになるので、後から焦っても手遅れということが多いということを理解しておくことが大事ですね。
今回のケースでは先ず、来年の4月に院長交代するまで、どのようにすればいいかということから考えていきましょう。
院長はお母様ですから、スタッフもお母様も勤務医である先生の言うことはなかなか、聞いてもらえないと割り切るしかないと思います。
ただ、だからといって何もしないのではありません。
自分でできることはどんどん、やっていったほうが良いですね。
例えば、HPを新しく作り直す、HPのコンテンツを作成する、治療説明ツールを作り活用する、カウンセリングを自らが実施する。
お母様やスタッフに負担をかけなくてもできることはたくさんあります。
特に、マーケティング的な取組みはお母様やスタッフに関係なくできることがたくさんあるので、そこから実践していきましょう。また、医院でマーケティング的な費用を出してくれないのであれば、自分のお給料から出してでも、やっていったほうが良いかと思います。それだけの覚悟をもって実践できるかどうかが問われているのだと思います。
また、来年の4月までは実際にできることは少ないにしても、これからどういう医院を作っていきたいのか、これからどういう取組みをしていきたいのかということについてはしっかりと構想を練り、スライドにして話をしていくことはできます。
それを今から2ヶ月に1回ぐらいの頻度でお母様とスタッフにプレゼンをしていかれてみてはどうでしょうか。
そして、そういう取組みを先ずは自分でできることから始めてみる。
それで、少しでも協力してくれるスタッフが出てくれば、それは成功と言えます。
また、そこで、スタッフがついてこれない、辞めてしまうということもあります。
そういう場合であれば、それに備えて、今から採用活動をしていけばいいのです。
しかし、お母様としては自分の代から勤めてくれるスタッフが辞めるようなことは絶対反対ということにもなりかねません。そういうことを避けるためにも、自分がこれから作っていきたい医院の姿や、それに向けてスタッフがついてこれない場合は最悪、辞めてしまうこともあり得ることをスタッフに話をする前にお母様にもしっかり話をしておいたほうが良いかと思います。
また、来年の4月以降、お母様を勤務医として雇用するのかどうかという点です。
結論的にはしっかりとコミュニケーションが取れてるのであれば、きちんと日給の額などを決めて適正額を支給するのであればよろしいのではないでしょうか。
しかし、自分の言うこと、指示をしっかり守ってくれない。
これまでのように、自分が決めたことをいない間に覆してしまう、多額のお給料を希望するというようなことがあるのであれば、残念ですが、辞めてもらったほうが良いかと思います。
また、このような条件面についてもしっかりと事前に話をしておいて、それでお互いが納得できるのであれば、医院を継承したほうが良いでしょうし、納得できないのであれば別の場所で自分でイチから始めたほうが良いかと思います。