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今回は前回からの続きです
スタッフが自分の医院であるにもかかわらず、全然、院長である自分の言うことを聞いてくれない。
現在は日曜診療、平日夜9時までの診療だが、それは2・3ヶ月後には止める予定。
スタッフになにか注意をしても、聞いてくれないのではないかと思うと、もはや、言う気にもならない。
もはや、どのように注意すれば良いかもわからないし、気になることはたくさんある。
少し、注意したとしても、反論されるとこちらも感情的になってしまう。
注意についても診療中にしたら、診療がスムーズにいかなくなるのではと思うし、あとでまとめて注意されるのはいい気分はしないのではないかと思うとどうしたら良いかわからない。
自分としては、スタッフに「ありがとう運動」も実践しているつもりだが、スタッフからは反応がない。
現在、スタッフは好き勝手にしていて、もはや医院には規律がなく、スタッフが勝手に自分たちの有給を決めたり、アポを調整したりしている。
結論から申し上げると、ここまでスタッフとの関係性が崩れてしまうと、ここから立て直すのは至難の業だと思います。恐らく、これまでの関係があるので、今いるスタッフに何を言っても、ほとんど意味をなさないと思います。なので、既存のスタッフには特に何も言わなくていいと思います。
どうせ、変わらないですから。
ただ、指示はしたほうが良いです。
勝手に有給を決めたり、アポを切ることは医院の運営に大きな支障をきたすのでそれはしてはいけないと明確に伝えたほうが良いですし、アポの確認は毎日、院長が直接、行って入れるべきところを確認して、指示を出したりしたほうが良いと思います。
それで辞めてしまうのであれば、しょうがないと思います。
そして、辞める確率が高いと思います。
自分たちが好き勝手できて、都合がいいからいるのだと思います。都合が悪くなれば、自然と辞めてしまうと思います。
そうなっても良いように、条件面が変更されるので、しっかりと採用活動に力を入れて、採用がしっかり決まってから、そのような指示を出すのが良いかと思います。
そして、これから入ってくるスタッフにはしっかりと入る前から
医院のルール
⇒例えば、有給取得のルール、アポの入れ方、医院の中で絶対にやってはいけないこと、身だしなみ、言葉遣いなど
を説明しておいたほうが良いと思います。
ほとんどの組織、歯科医院は問題が起きてから対処しています。
それではスタッフとしても、「だったら、最初から言ってよ」と思ってしまいます。
「そんなの社会人として常識でしょ」というようなことがもはや、常識ではないのです。
問題が起きる前にしっかりと医院のルールを記載した用紙を作り、それを入社前か入社直後にしっかりと説明するようにされることをオススメします。
また、業務のマニュアルも新しい人が入るまでに院長が作り上げたほうが良いと思います。
今のやる気ないスタッフが日々の診療の中でしでかすことを中心にしっかりメモをとっておき、それについて、正しい姿ややるべきことはどのようなことなのかをマニュアル化していくのです。
そうすることで、正しい業務のやり方だけではなく、医院としてやってほしくないこと、正しくない・間違った姿も同時に分かるのでより内容の濃いマニュアルにすることができます。
そして、このマニュアルを医院のルールを説明した後に、使いながら新人スタッフ教育をしていくのです。当然、入社と同時にマニュアルは1人1冊、印刷したものを渡してあげるようにしてください。
そのようなことをしっかりやった上で、それらについて分かってないこと、できてないことがあれば、しっかりと注意するべきです。注意の仕方は診療中にしてしまうと、お互いが感情的になってるのでいい結果に繋がりません。
診療時間外に個別に注意するようにしましょう。
ということは、日々の診療の中で起きる気になったことなどは院長自身がメモしておいて、それを後から伝えるようにしましょう。そうすることで、1年後には見違えるような医院を作り、自分の名前がついた医院に楽しく行けるようにしていきましょう!
これからずっと続いていく院長人生なのですから。