この相談事例は約 4 分で読めます
現在、ユニット4台、Drが父親と自分の2人で、母親が受付兼DAをしている。
患者数は現在は1日25人前後。
自分は今は週1程度、親の医院に戻っている。
医院の改装が終わり、これから新しい医院としてオープンする。
父親は62歳、今回のリニューアルで4500万円の借入を父親名義で行った。
リニューアルオープンに際しては内覧会も行う。
人員もDH1人、DA1人を増やしたい。
父親と自分の出勤日を変更したほうが良いか?
必要なスタッフの人員はどの程度がいいか?
これから継承なんですね。
ここが人生の勝負どころですね。この継承段階でつまずくと、一生、そこそこ医院で終わってしまう可能性があるため、ここで一気に∨字回復させることが重要ですね。
これからユニット4台の医院でしっかり稼働していくのであれば、以下のような人員体制が必要かと思います。
Dr2台
DH2台
ということはDH2名、DA1名は必要になるかと思います。
後は、Drにどれだけアシストが必要なのか、何日診療するのかによって変わってくるかと思いますが、DH2名、DA1名は採用したいですね。お母様がそのまま受付兼DAをするのであればDH2名の採用でもいいと思いますが、今後、先生の奥様が医院に入るのであれば、お母様には退いてもらったほうが良いかもしれないですね。
継承する際には、継承前の段階から、いつ院長交代をするのか、父親が院長だとしても、お金の面などの裁量権をいつ完全に譲ってもらえるのかを明確にしておくことが非常に重要です。
そうしないと、親は子供が思うほどには考えていないことが多いものです。
放っておくと人生のピークパフォーマンスを父親の元、思い通りの診療や医院づくりが出来ずに終わってしまう可能性もあります。
お父様が62歳ですから、できれば3年後には完全に院長交代するような流れが良いのではないでしょうか。
また、65歳移行は引退してもらうのか、それとも、1勤務医として完全に言うことを聞いてもらうのか、週何日勤務するのかなども決めておいたほうが良いかと思います。
また、决めたことはきちんと書面に残しておくことをオススメします。
その際、先生自身がこれからどのようにして医院を∨字回復させようと考えているのか、そのために、どのような取組をしていこうと考えているのかをプレゼンしっかりされたほうが良いかと思います。
そこまでしっかりプレゼンしても理解や協力をしてくれなかったり、約束を守ってくれないようであれば、親の医院とは別に自分で医院を開業されたほうが良いかと思います。
1日25人前後の医院であれば、自分の人生のピークパフォーマンスを捧げるほどの医院ではないからです。
今回のリニューアルの借入は先生ではなく、お父様の借入ですから、ご自分で開業される際にも借入はできるはずですので。それぐらいしっかり考えておかないと、人生を棒に振ることになりかねないリスクが継承にはあるので気をつけて下さい。
頑張っていきましょう!