後継者を探し、その歯科医師に引き継いでもらいたい

M&A、買収売却

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相談内容

いずれ後継者を探し、その歯科医師に引き継いでもらうことを視野に入れて、現在の休診日に、新しい歯科医師とその日だけ来るスタッフを雇い、テストで回すことを考えているが、その際に注意すべき点は何かありますでしょうか?

子供たちが自立し、歯科とは違う道を歩んでしまっている。

プラスの要素としては、医院の更なる発展があるかもしれない
マイナスの要素としては、医院の評判が落ちるかもしれない。歯科医師が見つからないかもしれない。歯科医師がすぐに辞めてしまうかもしれない。

岩渕の回答

歯科医院での後継者問題はこれから大きくなってくると思います。
親族以外の第3者に医院を譲るというか売却する場合、一番問題になるのは、その医院を買うだけの魅力があるのか?
ということに尽きると思います。

その医院にわざわざお金を出してでも、買いたいだけの魅力があれば、買ってくれるでしょうし、そうでなければ、タダでも欲しくないということになってしまいます。
ですので、一番重要なのは今の医院を経営的により良くすることです。

一番大事になるのは新患数、レセプト枚数です。
自費率が高いのはとても良いことなのですが、院長の人柄や技術でひきつけている自費は院長が交代すれば、なくなってしまうので継承する側からすればリスクとなります。

自分1人ではさばききれないだけの患者数を確保して、自分の休みを増やしながら、週2回ぐらいのバイトDrに来てもらい、相性を確認し、売却していくという流れであれば、よろしいかと思います。

その際に、最大の問題となるのは売却金額です。
売却金額としては3千万ぐらいが月間500万前後の医院を売却する際のラインになるかと思います。

当然、売る方としてはもっと高く売りたいし、もっと価値があるというのは分かります。
しかし、買う側としてはなかなか、それ以上、出せないというのが現実かと思います。
それ以上の金額を用意できるのであれば、最初から新規開業をしている可能性が高いからです。

医院を買う、居抜きで開業することの最大の魅力は安く開業できるからということになるので、年間1億異常の医院を作らないと、なかなか、3千万以上での売却は難しいかと思います。
ただ、普通に考えれば、出せても最大で1億ともなるように思います。

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回答者プロフィール

岩渕 龍正
岩渕 龍正
歯科医院地域一番実践会 代表
歯科医院の移転、リニューアルの際の図面作成には絶対の自信を持つ。
現在は、年間医業収入1億円以上の医院が3億円を目指すための仕組みづくり、組織作りに力を入れている。
歯科界での突出した実績は歯科業界以外からも注目を浴びている。
近年は夫婦で医院経営も家庭も成功させる「夫婦経営成功」にも力を入れている。

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