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>一生、勤めてくれるような勤務医の先生をどうやったら、採用できるか?
>そもそも、副院長、分院長として歯科医師は生涯、勤めることは可能なのか?
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>歯科医師は開業するもの。開業してこそ1人前というパラダイムがある。
>分院長でやっていける受け皿がない(給与、環境、立場など)。
>独立を目指してるからこそ、やる気がある人が多い。
クライアントでも、このような問題で日々、院長先生は悩まれています。
しかし、最近では一生、勤めてくれる勤務医の先生が現れ始めていることも確かです。
しかし、本当にそれは稀なケースです。
一生、勤めてくれる勤務医の先生を採用する再現性のある方法はまだ確立されていません。
開業志向の先生を採用した後で、変えていくことはほとんど不可能に近いと思います。ということは、最初から開業志向がない人を採用することになります。
しかし、開業志向がない歯科医師の先生にもリスクが2つあります。
1.やる気がない人が多い
開業志向がない先生は現段階では、やる気が低い可能性が高いです。
開業するつもりもない分、技術の研鑽、コミュニケーション能力、歯科医院経営の参加などに対して、非常に消極的な傾向があります。
恐らく、自分がそこまでやる気がないことを自覚してるからこそ、開業志向でないのかなと思います。
2.いきなり開業するリスク
開業志向がない先生でよくあるのが、数ヶ月前まで「開業する気はありません」と断言していた人が突如、豹変し「3ヵ月後に開業することになりました。前から開業しようと思ってたんです」ということがあります。
これは開業にはお金がかなりかかりリスクが高いから開業は難しいと思っていたけど、業者さんから数百万円ぐらいで居抜きの物件を紹介されて、いきなり開業を決めてしまうというケースです。
これもよくあります。
ですから、最初から開業志向がない先生を雇うことにも同様のリスクが伴うことを忘れてはいけません。
そのようなリスクを覚悟した上で、一生、勤めてくれる歯科医師を採用したいのであれば、以下のような条件を満たした人を採用することをオススメします。
・開業志向が低い
・実家が歯科医院ではない
・国立大学出身
・奥さんの実家付近に現在、家を買って住んでいる
・女性Dr
・大学の同級生
・大学の部活の2つ下ぐらいまでの後輩
上記条件の3個以上を満たしていれば良いかと思います。
後は、医院としても以下のような条件が必要かと思います。
・年収1千万円以上を払うことができる(もちろん、歯科医師にもそれだけの力が必要)
・分院がある
・経営者との強い信頼関係が構築されている
これから、開業しない歯科医師が増えてくると思いますので、そのような先生を採用できるようになることを願っています。