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>父の代から30年以上、勤務しているスタッフが言うことを聞かない。
>こちらが行っている改革が不満でそういうのが態度の端々に表れている。
>一番、改善させたいのはアポイントを調整していること。
>
>6時半にしか来れない患者を平気で僕に相談なしに断ること。
>もう1つは、自分と父親の診療のやり方は異なるのに、アシストの仕方を私のや
>り方にあわせようとしてくれない。
>
>不燃物としてあまり相手にしないようにしていたら、もう1人のスタッフにきつ
>く当たり始めるようになった。
>
>古くからいるので、患者とも仲がよく、田舎ならではでありますが、患者の中に
>ご近所の知り合いが多数いるため、解雇することにより変な噂を流されることが
>一番困る。
>
>また、辞めても人とのつながりはあるのでせっかく育ち始めてきた新しいスタッ
>フに悪影響を及ぼされると困る。
>
>現在、父もまだ一緒に診療しており、スタッフはこの30年以上のスタッフと私
>の代になってから入ったスタッフ1人の2名です。
先ず、気をつけないといけないのは「解雇」は決して、してはいけないということです。現在の日本の判例では「解雇」はほぼ不可能です。
これぐらいの理由では訴えられたら間違いなく、「不当解雇」となってしまいます。多くの院長先生は理解されてませんが、不当解雇になったら、大変なことになってしまいます。
職場復帰させなければいけませんし、判決が出るまでの期間、給与を支給しな
ればいけないのです。
ですから、「解雇」ではなく「うちの医院には合わないんじゃない?」という「退職勧奨」をするようにしてください。
通常であれば、それも勧めないのですが、今回の場合、残りのもう1名のスタッフも先生との信頼関係もできてるようですし、30年以上のスタッフの方に何回も話されてますし、アポを切るという大問題をしてますので退職勧奨をするのは
仕方ないかと思います。
ただし、すべてを否定するのではなく、今まで30年以上も頑張ってきてくれたこと、医院を支えてきてくれたことに感謝し、認めるようにしてください。
ただ、これから新しい医院を作っていく上で協力してほしいし、そのためにも、先ずは、アポの取り方を改善してほしい。アシストのやり方も父親と自分は違うので、しっかりとあわせてほしい。
もし、それが厳しいのであれば、うちの医院で勤めるのは厳しいのではないか?と話をしてみてください。
そして、期限を1ヶ月もしくは3ヶ月ぐらいで決めて、それまでに改善を促し、再度、面談するようにしてください。改善すれば良いですし、改善してないようであれば、退職勧奨を行うようにしてください。
最後に、今回の場合、30年も勤めてきてくれた方なので、退職金を提示することもされたほうが良いかと思います。