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現在、院長である自分以外に、勤務医が2人います。
チェア8台で、DH5台、Dr3台で使っています。
DH用のチェアはフルで予約が埋まっている訳ではありません。
この状態でもう1名、Drを採用するという話が出ているのですが、どうしたらいいでしょうか?
以前に、勤務医が3人いた時は人件費がかさんで、利益が残りませんでした。
新しく入る可能性があるのは大学で2年間研修していた3年目ですが、ほぼ新人のDrです。
一応、1Fと2Fが医院なのですが、2Fに拡張する余地はあります。
現在、2Fには外階段になっていますが、家賃を上げれば内階段を造っても良いと大家さんから言われてますが、どうしたらいいですか?
それと、実は最近、駅前に物件が出て、そこを分院にするかどうかも悩んでいます。
3年目のほぼ新人Drを採用したほうが良いかと思います。
というのは、いくら患者さんがいても、Drがいなければ、患者さんを診ることもできないからです。
医院の成長はDrの数で決まる部分が多分にあります。
ただ、現在のチェアの配分を見ると、各Dr1台しかユニットがないということで、この状態では利益率は低くなると思います。
なぜなら、勤務医の先生が保険中心だとすれば、1日15人前後がMAXになるからです。1日15人ということは保険点数で15万点前後。
それでは2−3年目のDrであればいいですが、それ以上のキャリア、給与になると利益率が悪くなっていってしまいます。
ですので、チェア台数を増やして、Dr1人が使えるチェアを1.5台ぐらいまで増やし、1日患者数20−25人診てもらえる体制を作るのが望ましいかと思います。
ですので、今の医院に拡張余地がないのであれば、駅前の物件というのも検討する必要があるかもしれませんが、幸いにも2Fに拡張の余地があるので、分院を出すのはやめたほうが良いかと思います。
ただ、これは院長先生のキャラクターにもよります。
院長先生が診療の質を高めて、自分の目の届く範囲でしっかりとした治療をしていきたいということであれば分院はやめたほうが良いと思います。
しかし、本院は診療のクオリティーを追求するけど、分院は規模拡大のために、多少、本院よりクオリティーが下がっても、自分の目が行き届かないことで色んな患者さん、スタッフ間でトラブルが起こったとしても、それは規模拡大のためには避けられない犠牲だと思えるのであれば分院を出すのもいいかと思います。
そうは割り切れないというのであれば、分院をするのはあまりオススメしません。
最後に、2Fへの階段の件ですが、これは外階段のままが良いかと思います。
というのは、内階段を造ることはオペレーション上、効率が上がるので良いです。
そういう点ではぜひ、内階段を造りたいです。
しかし、内階段を造ることにはデメリットもあります。
それは内階段を造ることで1Fに1台、2Fに2台分のスペースが取られてしまうということです。駅前の物件に分院を出さないのであれば、なおさら、今の医院にはチェア台数が必要になります。
内階段を造ることで2台分のチェアを減らしてしまうのであれば、内階段を造るのはやめたほうが良いかと思います。