この相談事例は約 3 分で読めます
一番長く勤めているDH(オープニングスタッフ)がどうしようもない不器用。
衛生士であるにもかかわらず、既に勤続5年を超えているにもかかわらず、石膏を注いだり、セメントを練和、バキュームを持つことさえ、満足にできない。
何度も指導するが、勤務時間外に練習する気はない。本人も自分が不器用だということは認識しているようだが、院長がきつく言った時だけ練習する。
ただ、コミュニケーション能力はあるため、患者さんからの評判は良い。
歯石の取り残しなどはあるが、それを除けば、患者さんからは好かれている。
しかし、歯科衛生士なので、患者さんとコミュニケーションが取れてるからといって、歯石の取り残しがあることを見過ごすわけにも行かず、本当に困っている。
入ったばかりであれば、まだ何とかなるかもしれません。
しかし、ここまで長年勤めているにもかかわらず、未だに石膏を注ぐことさえ満足にできないようであれば、それは諦めた方がいいかと思います。
きつく言うことによって、本人のやる気も下がりますし、正しいことを言っている院長自身が悪者になってしまいかねません。
医院全体の雰囲気も悪くなると思います。
どうせ、言っても無駄なのです。
言わない方がいいかと思います。
しかし、そうはいっても、そのままで良いというわけにはいきません。
患者様に迷惑がかかってしまいます。
ですので、できるだけ早い段階でカウンセリングをしてもらうTC(トリートメントコーディネーター)に転向してもらった方がいいかと思います。
しかし、本人の意思もあります。
いきなり、「明日からTCね」というと、反発が予想されます。
ですので、少し時間をかけて半年後ぐらいを目処にTCに転向してもらうのが良いかと思います。
そのためにも、そのDHさんが高いコミュニケーション力があるのは不幸中の幸いですし、そこをどんどん褒めて、伸ばしていった方がいいかと思います。
その中で、少しずつカウンセリングを任せていって、自信を付けさせて、TCとしてやっていく流れを作ってからTCにシフトしてもらうのが良いかと思います。
また、DHとしての資格・プライドがありますから、TCになった後も、1日に2・3件はDH業務ができるようにしてあげたほうが良いかもしれません。
小児など、あまり難しくなく、リカバリーができるケースを中心に任せていくのがいいのではないでしょうか。