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父親から医院を継承し、院長になりました。
父親の代から勤めていたスタッフが自分のやり方・考え方に反発し、突然、2人辞めることになりました。
予想はしていましたが、いきなりのことで、医院は大混乱になりましたが、父親の代からいるパートスタッフ3名(50代、キャリア20年)がシフトを調整して支えてくれました。
これから自分が院長になるに当たって、新人スタッフ2人(20代前半、キャリア1年程度)を採用します。
選考を重ねた素晴らしいスタッフです。
年齢も、キャリアもかけ離れている新人スタッフとパートスタッフをどのように融合させていったらいいでしょうか。
まず、親の代からのスタッフが辞めてしまうことはよくあることなので、あまり気にしないことです。
歯科医院でも、一般企業でもよくあります。
しかし、突然、辞めるとなると、辞めるまでのプロセスに改善の余地はあったかもしれませんね。
ご自分が院長になるに当たって、
何をどのように変えていくのか
どのような医院を目指していくのか
そのためにどんなことをしてほしいのか
ということをしっかりプレゼンすることが大事ですね。
それを理解してくれず、求める行動もしてくれないのであれば、それは退職勧奨をしていく流れになるかと思います。
上記のようにしても、突然、退職する可能性はあるのでもしかしたら、不可避だったのかもしれませんね。
新人スタッフの方とパートスタッフの方、両方を大切にし、一緒の方向を目指して行きたいのであれば、新人スタッフとパートスタッフで共通体験をすることをオススメします。
特に、目指すべき方向性を具現化している医院に一緒に見学に行くことは必ず、した方がいいかと思います。
次に、技術系、スタッフ教育系、経営系のセミナーも常勤スタッフだけでなく、パートスタッフにも参加してもらったほうがいいでしょう。
本当に伸びてる医院では、パートスタッフが経営系のセミナーにも積極的に参加しています。パートスタッフも本当に大切にしたいと思うのであれば、そこまでできる医院をすぐには無理かもしれませんが、目指してみてください。
ただ、まだ新人スタッフも入ってきていません。
すべてが上手くいくなんてことはありません。
自分の想いが半分も伝わっていれば、良い方です。
想いがうまく伝わらず、残念な結果になってしまったとしても、挫けずにやり続けることが大事だと思います。
それと、これから継承し、自分の医院になるわけです。
パートスタッフはお父様の代から勤務して、医院としては20年以上の歴史があるかもしれません。
しかし、先生が継承して新たな医院に生まれ変わるわけです。
新規開業と同じ気持ちで先生も取組む必要がありますし、そのような新規開業で自分たちが医院を作り上げていくんだという意識をどれだけ持ってもらえるかも大事だと思います。