この相談事例は約 3 分で読めます
ドクター応募が少ない中で、地域内で突出したクリニックの特徴がない。
ドクターの応募を考えると、給与面の改善が必要かと考えています。
当院では人事評価制度を実施しています。
新卒ならともかく既卒ドクターを採用する場合、人事評価制度だと一律30万円からのスタートとなってしまいます。
その場合、ドクターの給与・臨床暦・人事評価精度をどのようにすれば良いのか迷っています。
ドクターの人事評価制度をしっかり導入する医院は非常に少ないです。
本来はあったほうが良いんです。
しかし、ドクターへの評価をするのはどうしても院長になります。
そうなると、細かい評価制度を作れば作るほど、運用が難しくなり、機能しなくなるからです。ですので、ドクターの評価制度は作るにしても、かなり簡易的になることが多いのが現実です。
歯科医師としてのキャリアが5年ある場合でも、実際には大学に残っていたため、臨床暦はそんなにないというケースも多々あります。そのような場合、どうしたらいいのか?
かなり難しいところです。
本来であれば、その人の実力に見合った給与を提示するのが一番、望ましいと思います。
しかし、それではなかなか、応募が集まらないのが現実です。
ですので、実際にはキャリアで給与が設定されています。
2年目:30万円
3年目:35万円
4年目:40万円
5年目:50万円
これぐらいが相場だと思います(もちろん、地域によっても給与水準が異なります)。
問題は、5年目で50万円払っているけど、それだけの実力がない場合です(これがとても多いのが現実です)。
一番望ましいのは、3ヶ月などの試用期間で実力を見て、3ヶ月間の実績に応じて給与を再設定することです。
しかし、採用が難しい地域ではそれも難しいと思います。
そうなると、入社時に設定した給与は下げずに、あとはそれ以上の給与に上がりたい場合は評価制度の条件をクリアしないといけないとするのが望ましいかと思います。
また、新卒ではなく、中途で採用したドクターほど、条件面を求めてくる傾向があります。ですので、そういう意味でも、できるだけ歯科医師も新卒採用を強化していった方がいいかと思います。
新卒の歯科医師であれば、採用時から評価制度に従って昇給していければ良いからです。