親からのスタッフのモチベーションをどう上げたらいいか?

親からのスタッフのモチベーションをどう上げたらいいか? スタッフ教育

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相談内容

>父親の医院に入っています。
>父親の代からいる常勤スタッフ3名(DH1人)、パートDH1人と医院を
>やっています。
>
>父親がやっていたときは1日15人前後だったのが今は1日20~25人に
>なってきました。新患数は月10人程度です。
>
>医院の場所は中心部から離れた田舎です。
>過疎化が進んでいるような場所です。
>
>これからスタッフのモチベーションを高めていくことが重要だと思ってるんで
>すが、色々、取り組むとスタッフが引いてしまうのではと心配です。どうしていくべきでしょうか。

岩渕の回答

まず、お父様の代からいるスタッフが全員。
しかも、以前はスタッフ常勤3人で1日患者数15人。

これは相当、ゆるゆるです。かなりぬるま湯にどっぷり浸かっていた状態ですか
ら、どんなことでも、取組みをすれば反発する可能性が高いと思います。

そんなあまーい状態が当たり前だったスタッフがいきなり厳しい状況に耐えられ
るようになるとは思えません。

色んな取組みをする際に、お父様の代からのスタッフが辞めてもしょうがないと
割り切ることが重要だと思います。そうしないと、いつまでもお父様からの代の
スタッフを気にして、時間がかかりすぎてしまいます。

実行スピードが遅れるということは、経営において致命的です。できるだけ早く、多くの実践を取り組んでいくことが非常に重要になるからです。

また、以前より、患者数が増えてきたものの、今の医院の環境はあまり望ましく
ありません。人口も少なく、人口が増える見込みはほとんどない。立地も別に良
いわけもなく、視認性も良くない。

そうなると、本当にお父様の医院を継ぐべきなのかどうかをしっかり考えたほう
がいいと思います。継ぎたいという気持ちがあるのは分かりますし、素晴らしい
ことだと思います。

しかし、それで人生を棒に振ってしまう可能性があることも事実です。
しっかりと考えて結論を出したほうがいいと思います。

もしくは、今の医院の近くのもっと立地も視認性も良い場所に移転開業するとい
うのも考えてみてはいかがでしょうか。もちろん、この場合には開業の借り入れ
も、毎月の家賃も必要になります。

しかし、それは継承で開業するのでなければ、誰でも通る道です。
継承のほうがリスクが少ないからとか、継承するのが当たり前だからという理由
で、自分自身の未来をつぶさないことが大事だと思います。

回答者プロフィール

岩渕 龍正
岩渕 龍正
歯科医院地域一番実践会 代表
歯科医院の移転、リニューアルの際の図面作成には絶対の自信を持つ。
現在は、年間医業収入1億円以上の医院が3億円を目指すための仕組みづくり、組織作りに力を入れている。
歯科界での突出した実績は歯科業界以外からも注目を浴びている。
近年は夫婦で医院経営も家庭も成功させる「夫婦経営成功」にも力を入れている。

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