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皆さんこんにちは!
本日は大規模組織を目指していく上での
ポイントをお伝えしたいと思います。
私は前職時代、組織が育っていく過程で、
大小様々な組織を経験することが出来ました。
組織が成長をしていく過程で
必ず必要になってくることがあると私は思っています。
それは何かというと、幹部の存在です。
1人の人がマネジメントを行うのは6人程度が限界と言われています。
そのため、大規模組織を目指すのであれば必ずTOPの考えをしっかりと理解し、
現場を動かしてくれる幹部の存在なしでは、
どんなに能力がある院長先生であってもいつか限界が来てしまいます。
私が初めてリーダーになった時に育ててくれた
前職の上司は非常にマネジメントが上手な方でした。
リーダーが5人ほどいたのですが、
リーダー会と称して全員で夜ご飯を一緒に食べながら、
今の組織に対してどう感じているか、
何が大事かという話を毎週のように伝えてくれました。
結果として、その時の組織は表彰をされることに繋がるのですが、
私は今でもその上司を尊敬しています。
また、当時の社長が就任直後に社長の大切な仕事の1つとして
「次の社長を育てること」という話を聞いて衝撃を受けたことがあります。
リーダーや幹部の育成はそれだけ時間がかかる、
一朝一夕では育たないということです。
先生の医院が大規模になっていく上で気をつけたいポイントは正にここにあります。
具体的には、幹部スタッフとの関係性と次期幹部候補の育成の2点です。
幹部スタッフは院長先生からすると、
一番医院や院長先生のことを理解しておいてほしい存在だと思います。
その分、何か医院で問題があった時に
「幹部スタッフに出来る限り対処してほしい」
と感じられる院長先生の気持ちはよくわかります。
また、長年一緒に働いていることで、
「幹部には自分が言わなくてもわかってほしい」
と思ってしまう気持ちもとてもよく理解できます。
しかし注意して頂きたいのは、
幹部スタッフであってもコミュニケーション量が減ってしまうことで、
理解することが難しくなってしまう可能性は十分にあると思います。
また、幹部スタッフは医院のために、
院長先生の見えないところで組織を守るための後輩指導や育成、
仕組み化などをやってくださっているケースが非常に多いです。
優秀な幹部スタッフであればあるほど、そのことは当たり前だと感じています。
そのため、あえて院長先生に伝えない取組も多いでしょう。
その時に褒められることがなかったとしても、幹部は変わらず頑張ってくれます。
しかし、医院に何か問題が起こった時に幹部が叱られる、
ということが続いたとどうでしょうか?
恐らくそのようなことが続けば
いくら幹部といえどもモチベーションが下がる時が来てしまい、
最悪退職ということに繋がってしまうこともあります。
その時に次期幹部候補が育っていなかったら組織はどうなるでしょうか?
既に院長先生の影響力が及ぶ人数の限界はとっくに過ぎてしまっています。
そして、先生の思いや考え、弱みをカバーしてくれていた幹部スタッフが抜けることで、
組織のマネジメント状態は悪化していく可能性が高いです。
では新たに幹部を育てていこうと手を打ちますが、
残念ながらすぐには育ちません。
しかも以前の幹部のように開業間もない時から
少人数で一緒に作ってきた経験と同じような時間は
その新しい幹部候補とは残念ながらもう共有出来ないのです。
もし、先生が医院を大きくしたいとお考えのようでしたら、
是非幹部との時間を意識的に取るように幹部会などを定例で開催して頂きたいのです。
そして、幹部スタッフが言ってくれる一言というのは
現場のスタッフから最前線番で一相談を受けている
幹部スタッフからのサインとなります。
このようなサインが出てきた時に幹部の声に耳を傾けて
組織を整えることが出来るかどうかという点が、
大規模組織の成功の分かれ道になってくると思います。
もちろん仕組み化をすることで、
このようなリスクを減らすことは出来ると思いますが、
私の経験では120%の仕組みがあっても
その仕組みを実行する人のモチベーションが低くては全く上手く行きません。
仕組みが30%くらいのできでも、
働く人がモチベーションを圧倒的に高く頑張ってくれれば、
大きな成果が出ると確信しています。
そのように今まで医院を支えてきてくれた
幹部スタッフの皆さんとのMTGや食事の機会を大切に、
強い信頼関係で結ばれた幹部体制を築いていくことで、
次期幹部候補を育成することも可能になり、
強い組織が出来ていくのです。
以上です!
皆さんの医院の可能性がこのブログをきっかけに
更に拡がっていくことを願っています!