優秀な人材の見極め方法!採用面接時に確認したいこと

労務・人事評価・採用

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皆さんこんにちは!
経営戦略研究所の渡邊です。

本日は
「採用の失敗は育成では取り返すことは出来ない」
と言われるほど重要な採用時の面接について
良い人材を見極める際のポイントをお伝えしたいと思います。

前提として

今の時代、採用を考える上で外せない大きな問題がございます。
それは、労務の問題です。

情報爆発時代を迎えている今、
従業員の労務に関する知識量は業界問わず
爆増しています。

ニュースでも頻繁に取り上げられ、
コメンテーターなど著名人のほとんどは
従業員側の意見を声高に叫びます。

その著名人の方は、
実力をつけるために仕事のために勤務時間以外にも
時間を使っているにも関わらず
従業員側の人の意見に偏ってしまいます。

それは、基本的には経営者よりも従業員のほうが人数が多く、
従業員側の意見に寄ったほうが批判を受けないためだと思います。

このような時代においては、
ほとんどの人がその情報に流されてしまっているため、
労務面に不安がある場合、
それは必ず問題となって表れてくるといえます。

その労務面を整えていくことはもちろん大事であり、
心配な面がある方は年明け1月9日・10日開催の
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また、早く帰れる職場環境や、
診療時間中に練習の時間を確保したりといった
働きやすい環境づくりももちろん大事になってきていると思います。

ただ、中には勘違いをしてしまうスタッフが
量産されてしまっていると思います。

仕事をミスした時の注意をミスの度合いに応じて
厳しくしただけでパワハラだと騒いだり、
他の人は出来ているのに自分が出来ないのは
練習する時間が医院として取っていないからだと主張したり、
何かに貢献することでお金を頂くのが仕事の基本なのに、
時間いるだけでお金をもらえると思っていたり、
医院を良くするために採用しているのに入社してからは
自分のことしか考えていなかったり。

あげればきりがありません。

上記のような人材を採用してしまいますと、
どれだけ一生懸命育成に力を注いでも
全く意味がなくなってしまいます。

ただ、現状ではそのようなスタッフがいても
入社した後に出来ることは限られてしまうのが
今の日本の現状だと思います。

つまり、採用段階で活躍してくれるであろう
優秀な人材を見極めることが
出来るかどうかという点が非常に重要なのです。

今回は、
その活躍してくれる人を見極めるポイントに関して、
お伝えしていきたいと思います。

活躍してくれる優秀な人を見極めるポイント

優秀な人材を見極める上でとても重要なことがあります。
それは、優秀な人材は簡単には辞めないということです。

まず、仕事を一生懸命やりたいという方は、
何をしようか、どこで働こうかということをしっかりと考えて動くと思います。

たまに面接時はとても優秀に見えるけど、
なぜか履歴書が3年で5つ職場が変わっている方がいたりします。

そのような方には、
職場が思った状況と違ったということを言う方が多いです。
しかし、そのような方はどれだけ優秀に見えても、
次の観点で採用すべき人材ではありません。

それは、自分が転職をする前にしっかりと調べなかったという点に
気づけていないので、同じことを繰り返す可能性が高いということです。

環境のせいにする癖もついている可能性が高く、
医院に入ってくれても環境のせいにして文句を
言ってしまうかもしれません。

つまり、業務自体の能力は高くても
慎重性や継続性、従順性といった
能力が足りていないのです。

面接時の会話の感じだけでは、
医療従事者としては重要な要素である
上記のようなことは見えづらく採用してしまいがちです。

そのような時は過去の行動にヒントがございます。
その方の履歴書や職務経歴に沿って、ヒアリングをしていくことで、
どのような考えで動く方なのかがわかります。

例えば、下記のような質問をしていくことがポイントです。

「〇〇さんは学校を卒業されて、□□医院さんに就職されていますが、
この時はどのような点を大切にされて選ばれたのですか?」
「その後、△△医院さんに転職をされていますが、□□医院さんを転職しようと思われたきっかけはどのようなものだったのですか?」
「今回は転職をしようと考えられたのはどのような理由ですか?」
「また、数ある医院の中でなぜうちだったのでしょうか?」
「当院では長く勤務してくれる方を探しているのですが、○○さんの今までの経歴ですと2年程度で辞められてしまっていますが、今回はそのようなことは大丈夫でしょうか?」
「過去にお仕事の中で一番頑張ったと思うエピソードがあれば教えてください。」

このような質問を繰り返ししていくことで、
しっかりと考えて転職をしようと思っているのか、
そうではないのかがわかります。

人は目的や頑張る理由があると頑張ることが出来ます。
その目的や頑張る理由がない場合は、大体は勤務条件や待遇面だけで選ばれている
可能性が高いと判断が出来ると思います。

歯科助手の応募の場合は他業界のことを聞いていくことになりますが、
その方の頑張りエピソードを評価することは難しいかもしれません。

その場合はエピソードの中に、
チャレンジをしているからこその挫折⇒挫折を工夫や努力で克服⇒職場内での活躍
という流れがあるかを確認してください。

これがない場合は、能力だけで乗り越えたということが言えると思いますので、
合わない場合はすぐに辞めてしまうということが考えられます。
もちろん先生が頑張ったのではないかと感じられただけでも
採用基準には達すると思いますが、優秀な人材とまではいかないかもしれない
ということです。

しかし、衛生士さんの場合は技術職のため「手先が器用」ということはそれだけで
仕事を楽しく感じられるポイントになります。

そんなに優秀な人はいないのではないか?

このように感じられる方は多いのではないでしょうか。
これは年齢によって分かれると思います。

正直学校を卒業して5年以上たっても仕事で頑張った経験がない
という方は、今回を機に頑張りたいんです、歯科で働きたいと思っていて
という気持ちを伝えてもらっても、もう変わることは結構難しいと思います。

しかし、卒後間もない方であれば、先ほどお伝えした仕事上の頑張った経験が
なくても大活躍してくれる可能性がある方はいらっしゃいます。
※新卒採用時にも参考になると思います。

いわゆる、ポテンシャル採用というものです。
このポテンシャル採用をする際には2つ重要なポイントがございます。

1. 人柄が良いかどうか

ポテンシャル採用の場合は、
この人柄が良いかどうかという観点は非常に重要です。

ただ、この見極めがとても難しいのです。
面接時はどうしても第一印象に引っ張られます。
そうしますと、身だしなみをきちんとして、挨拶をしっかりしてくれれば、
大体の方は良さそうに見えるためクリアしていってしまうのです。

その場合の見極め方は次の方法がございます。

・スタッフだけでざっくばらんに話していい場をつくる

これはかなり効果があります。先生の前では見せなかったような表情をする方や
条件面の質問ばかりする方など、本当のその方が見えてくることがあります。

・体験入社を実施する

体験入社を実施しますと、実際に働いた時にどのような行動が出来るのか
ということが見えてきます。

口ではいいことは言えても、実際の行動やコミュニケーションの取り方などは、
経験がものをいうため、本当の素が見えてきます。

・過去の部活動や学校の成績などを確認する

よほどクリエイティブな仕事や、先進的な考えを持っているベンチャー企業などで
ない限りは、大体の職業で従順性は非常に重要な要素となってきます。

従順性が高い場合には、部活動で先輩後輩、顧問の先生との関係が構築出来ますし、
先生のいうことも素直に聞くことが出来るため成績が良かったりします。

そのため、部活動時代の経験や基礎学力を試す問題を出すことも人柄を見る
1つの選択材料になってきます。

・適性検査を実施する

適正検査を実施することで、
その方が面接時には見せなかった素質を見ることが出来ます。

もちろんそれだけで判断することはないのですが、
迷った時には適性検査を見て判断することも1つのポイントです。

2. 自分の医院のカラーにあった人を採用する

ポテンシャル採用で次に大切なことがこの医院のカラーにあった人を
採用するという考え方です。

月に15医院さんほど伺っていますと、
本当に1医院さん毎に風土や雰囲気が異なります。

大体は院長先生や幹部の方のタイプによって
その雰囲気は決まってくるのですが、
このタイプがあっているかどうかということが
女性且つ少人数の職場では活躍出来るかどうかに大きく関わってきます。

この見極め方は次のようなものがございます。

・「○○さんに似てるな」という子を採用する

医院を改革したい!といった場合を覗いては、
今活躍している方に似ている人を採用していくことが重要です。

似ているということは、その後の育成・定着に大きく影響してきます。
あまりいないタイプのスタッフを採用してしまうと、
その後の教育がうまくいかない、コミュニケーションがうまくいかない
ということを理由に退職する可能性が高まってしまいます。

・前の医院の状況を確認する

前職の働く環境が劣悪であればあるほど、
その環境で継続して勤務出来た年数が長ければ長いほど、
皆さんの歯科医院にあわせることが出来る方と言えると思います。

先ほども書きました通り、社会人経験が5年ほどもある場合に、
そのような職場を何回も経験している場合には、
ただ突発的に動いてしまう方といえるかもしれませんが、
前職の職場環境は良くなかったが、長く働くことが出来たという方は
ストレス耐性が高く、自分の考えに固執してしまうことが少なく、
客観的に物事を捉えられる力がある可能性がございます。

そのため、医院のやり方にあわせて活躍出来るかどうかの
1つの見極めポイントとなります。

・適正検査を実施する

タイプ診断や医院毎によって異なる適正を把握することに活用します。

例えば、明るく賑やかな医院さんに大人しい方が入社すると元気がないとなり、
大人しく落ち着いた医院に賑やかな方が入社するとうるさいとなります。

適性検査の結果の中で、医院としてはこの項目が高いほうが良いということを
決めておき採用基準にしていけると採用に迷った際に活用していくことが出来ます。

また、タイプ診断をベースに相性を見ていくことが出来るものがあれば、
教育担当や院長先生との相性、組織との相性を見ることも出来ます。

最後に

今回は優秀な方の見極め方法というテーマで
お伝えさせて頂きました。

このコロナ禍であっても求人倍率は1倍を下回らなかったことを考えますと、
今後も人不足という状況はしばらく変わらないと思います。

労務面の整備、働きやすい環境づくりはますます大切になってきます。
しかし、一方で頑張るスタッフが減ってしまいますと医院経営に直撃していきます。
そのためにも数少ない優秀な人材をいかに獲得するかが、
今後の歯科医院経営においては
非常に大切なポイントなのではないでしょうか。

そのため、もし労務面で心配なことがある方は、
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皆さんの医院が2022年も飛躍の1年となることを願っております!

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