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皆さんこんにちは。
経営戦略研究所の前田です。
令和6年度改定から1週間が経ちました。
皆さん、施設基準の提出モレ、処置/算定モレはないでしょうか?
この1週間で先生方のお話を聞いていて、新しい算定に対応しきれず、処置をしていても算定モレしている場面が多くありました。
多くの先生に散見されたケースを今回は3つお伝えしますので、是非参考にしてみてください。
①フッ化物歯面塗布処置と歯清について
旧か強診の医院で算定が可能だった、「エナメル質初期う蝕管理加算」が今回廃止となり、Ceに関しては、点数の変更、管理料が新設されています。
ですので、ここでは詳細は省きますが、Ceに対する算定は下記の様になります。
【旧か強診】
・Ce加算:260点
【口管強】
・F局(Ce):100点
・エナ管理料:30点
+口管強加算:48点
・歯清:72点
計:250点
しかし、先生によっては「管理料+加算」を算定していなかったり、先生によっては「歯清」を算定していない場面がかなり多くありました。
か強診になったばかりの頃は「Ce加算」と「歯清」が併算定できない事が意識できずに、返戻が多かった医院さんもあったのではないでしょうか?
今回はその逆で、歯清の処置を行った場合はしっかりと算定をしていく必要があります。
②口腔機能管理について
こちらも似たようなケースですが、今回の改定で口腔機能管理において、「計画・管理」と「指導・訓練」の分離が行われています。
【口管強】
・小機能:60点
・口機能:60点
+口管強加算:50点
・歯リハ3:50点
いままでの流れで、管理料の算定はあっても歯リハ3の算定を忘れている場合がありますので、指導/管理をしている場合は、忘れずに算定をしていきましょう。
また、検査についても変更になっていますので、意識していきましょう。
・咀嚼能力検査:6月⇒3月に一回
・咬合圧検査:6月⇒3月に一回
・舌圧検査:小児も可能に
③歯周病ハイリスク患者加算について
今回新設された、SPTの糖尿病患者様に対する加算です。
医科歯科連携を積極的に行い、充実した治療・管理を通して、総医の算定をしている医院さんも多いかと思います。
しかし、連携を通して「糖尿病」と把握していても、「ハイリスク加算」はまだまだ算定モレが多い項目です。
糖尿病患者様の治療・管理はとても重要です。是非適切な管理に向けて意識を高めていきましょう。
今回の改定については、他にも多くの重要ポイントがありますので、シッカリと把握して充実した処置/算定を目指していきましょう。
苦手な方にとっては難しく感じる保険点数の知識ですが、学習に近道はありません。
赤本、青本を片手に、一歩ずつ学んでいくのが一番の近道です。今回の改定を機に、少しずつ学んでいきましょう。
歯科点数表の解釈 令和6年6月版は、6月末発刊予定の様ですね。今から楽しみです!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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