すぐそこにある
歯科医院地域一番実践プロジェクト
岩渕 龍正 著
B6判 約370ページ
定価:¥4,300(税込¥4,730)
出版社:デンタルダイヤモンド社
※ページ数が約370Pと本2冊分の厚さになってしまったので、高くなってしまいました。
「歯科医院でもやるか~」
今から、五年前、私が以前、勤めていたコンサルティング会社の当時の上司が言った、この言葉が、私が歯科医院の経営コンサルティングを始めるきっかけでした。当時、私が所属していた、そのチームは歯科とは全く違う業種のコンサルティングをメインとしていました。
また、会社自体が、小売業・サービス業のコンサルティングを中心としており、医療・歯科医院の経営コンサルティングノウハウは全くない状態からのスタートでした。最初は、歯科医院向けに無料セミナーをやろうということで、セミナーの告知をし、申込が何件か来たものの、ノウハウが全くありません。
にもかかわらず、無料セミナーということもあり、他の業務が優先され、そのセミナーの準備は後回しにされていました。当時から生意気だった私は上司に対し、「無料セミナーだからって、そんなんで、良いんですか?もっと、しっかり準備しないとまずいんじゃないですか?」と超生意気なことを言うと、「そんなこと言うんだったら、じゃあ、お前、やってみろ」と上司に言われ、一人で歯科医院のコンサルティングをゼロから始めることになりました。
しかし、何もできない若造が歯科医院の業績を直ぐに上げられるほど、世の中は甘くありませんでした。コンサルティングを始めた当初は、なかなか、クライアントの業績が上がらず、常に、試行錯誤の状態で、いつも、暗闇の中を走っているような気持ちでした。
というのは、通常、一般業界での経営コンサルティングにおいて、クライアントの業績を上げる、主な手段は「広告」だったからです。チラシやDMを打ち、安売り、特売などの目玉でお客さんを集めて、集まったお客さんに上手い接客をすることで、更に高いものを買っていただくというのが王道でした。
しかし、歯科医院の経営コンサルティングを始めると、これら一般業界で使われている業績アップの手法が全て、違法行為になってしまうのです。もう、何をしたら良いのか、全くわからない、そんな状態でした。そうは言っても、経営コンサルタントですから、何もしないわけにいかないので、考えられることを懸命にやり続けました。
当初は、クライアントに「院内新聞を発行しましょう」と提案し、全ての内容を私が考え、徹夜しながら、私がパソコンで製作し、会社のプリンターでプリントアウトしたものを持って行ってました。
そして、それを見た院長夫人から「これ、二つに折ったときに、真ん中が中心に来ないんで、ちゃんとしてもらえます?」と言われ、「俺は印刷屋じゃねーんだ!」と心の中で叫んだことも、度々ありました。
また、歯科医院のコンサルティングを始めた当初は、クライアントでやってほしいことをスタッフに説明するときにも、頭ごなしに、「これをやってください。あなた達は私の言うことを聞けば良いんです」というスタンスでスタッフにも接していました。当然、スタッフからは反発され、嫌われ、私の提案した手法も定着せず、効果も上がらないという状態でした。
「どんなに素晴らしい提案も、実行され、効果がなければ、ただの机上の空論なんだな」ということを痛感していました。それまでは、「どういう手法をすればクライアントの業績が上がるのか?」ということばかりを考えていたのですが、次第に、「どうやったら、提案した手法を実践し、医院の中に定着させることができるのか?」ということを必死に考え始めました。
その中で、「結局は医院を変えていかなければ、小手先の手法をいかにやっても、短期的にしか業績は上がらないんだ」ということを理解することができ、「医院を変えるには院長を変えるしかない」「院長を変えるだけでなく、スタッフを変えるには、スタッフを医院経営に巻き込んでいくしかない」という歯科医院の経営コンサルティングにおいては、欠かせないノウハウを開発することができました。
そこに至るまでには、試行錯誤の嵐でした。実際に、スタッフの気持ちを理解するため、歯科医院でどんなことが実際に行われているのかを理解するために、クライアントの医院でアシスタント兼受付として丸二週間、朝から晩まで働いたこともありました。
また、医院を本当に変えていくために、院長と深夜二時くらいまで打合せをすることもしょっちゅうでした。医院を変えていくということは、人間で言えば、体質改善をするのと同じくらい大変なことです。様々な問題が起きやすいのです。
それを未然に防ぐために、私はクライアントのスタッフ全員と毎月一回、30分位、コーチングを実施しています。他の業界のコンサルタントからは「何で、そんなにスタッフと面談する必要があるの?何を話してるの?」と不思議がられますが、こういうことが歯科医院においては大切なのです。
それだけ、スタッフと面談ではなく、コーチングをしていると、時にはスタッフから「実は、今、不倫してるんです」とか「実は、もう、辞めようと思ってるんです」とか「私、○○さんのことが嫌いなんです」という相談を受けることもあります。最近では、一〇人中、三人ぐらいが私とのコーチングで泣いてしまいます。
そういうことをしていく中で、院長よりも、スタッフのことを深く理解し、院長よりも深く、医院のことを知ることができるようになっていったのです。そのようにして、クライアントとスタッフとの信頼を獲得しながら、私も、クライアントのスタッフのような感覚で、歯科医院を変えていくことができるようになってきたのです。
今では、以前のような暗闇を走っているような感覚ではなく、「どうしたらこの医院を良くしていくことができるのか」ということを暗闇の中に一筋の光が指したように、明確に分かることが多くなってきました(もちろん、まだまだ修行中で、更なるレベルアップのために、毎日、悩んで、試行錯誤しています)。
また、どのような院長が成功し、どのような院長が成功しないのか、伸びるスタッフ、医院の足を引っ張るダークサイドに落ちてしまうスタッフも、話をすれば、かなりの確率で見分け、どのように対処をすればいいのかも分かるようになってきました。
歯科医院の経営コンサルティングを始めた当初は、1ヶ月に30軒近く、コンサルティングを受注するために営業に行っていましたが、今では、経営コンサルティングの依頼を断っているような状況にまできました(実際に、もう、キャンセル待ちの行列ができています)。
本書は、私がこれまでの五年間で、暗闇の中で泥まみれになりながら、院長夫人にも嫌味を言われ、スタッフにも嫌われながら、一つ一つ創り上げてきたノウハウをお伝えしています。
実際には、クライアントから何十万円という高額なコンサルティングフィーをいただいてお伝えしていること、セミナーでも三~五万円でお伝えしているコンサルティングノウハウです。それを、このような金額で公開することは、クライアントやセミナー参加者に申し訳ないと思い、本を書くことをためらっていた時期がありました。しかし、クライアントの方々から、「岩渕さん、早く、本書きなよ」と後押ししてもらい、本書を書く決断をいたしました。
本書は物語の形式ではありますが、作り話ではありません。はっきり言って、ほとんどが実話です。一つの医院の話をするよりも、典型的な設定をすることで、様々な実話を盛り込んだ方が、より多くのことをお伝えすることができると考え、このような形式にいたしました。
また、実際の経営コンサルティングで医院が変わっていくスピードよりも、早く医院が変わっていくように描かれています。それは、物語のストーリー展開上、早く変わっていくようにした方が、面白いと判断したからです。実際には、描かれているよりも、三ヶ月ほど、長い時間がかかると思ってください。
また、これまで、多くの院長とお会いしていく中で、歯科医院経営に対して、苦手意識を持っている院長が多いということが分かりました。そこで、本書では、物語形式にすることで、多くの院長が読みやすく、物語を楽しみながら、歯科医院経営の基礎を学べるようにしました。歯科医院経営の入門書として、ご活用下さい。
また、医院を変えていくには、奥さんや、スタッフの力が欠かせません。そのような重要な役割を担っている方々にも、面白く読んでもらいたい、という気持ちを込めて、読みやすい物語形式にいたしました。院長だけでなく、奥さん、スタッフにも読んでもらうことで、本書が医院を変えていく一つのきっかけになることができれば、幸いです。
ほとんど告知をしていないにもかかわらず、現在、予約段階で、368冊(1月24日現在)の注文をいただき、大変、うれしく思います。
4300円(税込4,730円)もするにも関わらず、こんなにも多くの方からご注文をいただけるのも、私を支えてくださる皆様のおかげです。ありがとうございます。
しかし、実際に、本を書き、注文をいただいて初めて、気づくこともたくさんありました。その最たるものは「本を書いても、儲からない」です。
以前から、そのように聞いておりましたが、ほんとに、利益なしです。
いや、細かく計算すれば、マイナスです。
先ず、本の販売に関しては、「著者割り」と言って、著者が販売する分は割引で仕入れられるのです。しかし、それはたったの2割です。
つまり、1冊あたり860円です。
着払いなので、その費用がまたかかります。
これも、こちらで負担しております。
※送料無料は予約申込みの方だけの特別サービスの予定でしたが、デンタルダイヤモンド様の好意で、1月25日以降にお申込みいただいた場合にも、送料が無料となりました。
それで、さらに、発送作業などにかかる手間、人件費を考えると、利益ゼロです。
これは、事前に予測できていたので、アマゾンからの購入をメインで考えていたのですが、実現できませんでした。
ですから、売れば売るほど、赤字なのです。まさにIBMのパソコン状態。
早く、本を販売する業務を売却したいぐらい。
しかし、もともと、本を書くこと自体、儲けることが目的ではありません。
「より、多くの人に自分の考えを知ってもらいたい」ということが
目的でした。ですから、別に構わないのですが、ちょっとくやしいです。
こうなったら、ガンガン売って、デンタルダイヤモンドさんをびっくりさせてやろうと思ってます。
そのためにも、自分から送るからこそ、できる企画をしたいと思ってます。前置きが長くなってすいません。その企画とは・・・。以下の文章をお読み下さい。
先日、私の主催する歯科医院地域一番実践経営塾のメンバーである荒巻健一先生から
このようなメールをいただきました。
さて、本の出版もおめでとうございます。ベストセラーも間違いないことでしょう!
ぜひ、私も購入させていただきたいと存じますが、一つ提案をさせていただきたいと思います。
それは、ぜひ岩渕さんのサイン入りの本を部数限定でキャンペーンをしていただきたいと思います。
それは私のお世話になった先生方にも私から本をプレゼントしたい方が何人かいますのでキャンペーンが無理でも個人的にでもぜひ、お願い致します。ご配慮のほどよろしくお願い致します。
実は、「自分の本を出版したら、本に自分のサインを書きまくってやる」と考えていました。
しかし、ふと考えると、「でも、オレのサインなんて、誰が欲しがるんだろうか?そんなものを入れて
『こんなの入れやがって!』と思われたらどうしよう?」と思ったりで、躊躇していました。
しかし、荒巻先生のメールで決めました。
私の書籍を2冊以上、ご購入いただいた方には、私のサイン入りで本を送らせていただきます。もちろん、ご購入いただいた冊数分です
ということで、「おっ、じゃあ、もう1冊、頼んじゃおうかな」と思われた方は、「お申込み数」のところに「2」以上の数字を入力してください。
荒巻先生のように「お世話になった先生に送る」「友達が開業、リニューアルするので、そのお祝いに」「友達にすすめる」「自分だけでなく、スタッフにも読ませたい」という方は、2冊以上お申込みいただいて、是非、サインをゲットしてください!
【注意事項】
「えっ、おまえのサインなんかほしくない」という方は、すぐにご連絡下さい。ガッカリします。
今回のサイン入り書籍販売ですが、不評だったら、すぐ中止します。
また、私がサインをする時間がなくなったら、中止します。
ですので、いつまでできるかわかりません。
ご希望の方は、お早めに2冊以上、お申込み下さい。
既に、お申込みいただいている方でも、追加申込みをしていただくと、サインを入れさせていただきます。
※商品お届時期:お申込みから2週間以内を予定しております
※お支払方法:着払いです
※送料:デンタルダイヤモンド様の好意により無料!
※お問合せ:経営戦略研究所 株式会社
歯科医院地域一番実践会 岩渕
TEL:045-440-0312 FAX:045-440-0322
この本を読んでまず感じたことは、若き日の私と横田先生の相似点です。
ここだけの話ですが(笑)、私も実は開業半年で苦い経験をしました。
開業半年後には1日来院数40人という順調なスタートを切りました。(当時の私はそう信じていました)
そんなある日の診療終了後、3人の常勤衛生士が、その日で突然やめるという、もう絶対したくない経験をしました。
原因は患者様の方だけを向いていた私にありました。
(その時の私は、まだ気付いていませんでしたが)
その後、本を読んだり、セミナーに参加したり、自分なりに悩みながら何とかここまでやってきました。
その過程で、2年前岩渕さんと出会い、アドバイスを受けながら、また、私の個性も出しながら多くの事を実践しました。
そしてその結果は・・・。
信じられないくらい成果が出ました。
具体的にはチームメンバーが強固な絆で結ばれ、
やりがい、生きがいが生まれました。そして「こんな医院に出会いたかった」という
多くの患者様の喜びの声を聞くことが出来るようになりました。
これを私はヨリタワールドと呼び、
人はイワブチマジックと称しています。
(逆であればカッコイイのですが)
そして、この本には、私が実践したことの全てが書かれています。
本を読んだあなたが72時間以内に、その一つでも行動に移すことさえ出来れば、
きっと私と同じ体験をすることが出来るでしょう。
今スグ!申し込む 私はあなたに、開業時の私のような思いをしてほしくはありません。
そのため是非この本を手に取って下さい。
変化を恐れない、ほんの少しの勇気と、決してあきらめないという強い信念を持って。
ほんの2年前の私のように。
10年前、朝出勤すると患者さんが医院の前で中に入れずに待っている。私を見つけると「先生!今日は休みじゃないですよね。」いつもなら、スタッフが先に出勤して朝の準備を済ませて患者さんを入れて待っているはず。なんと全員が出勤ボイコットしたのだった。
スタッフ達との確執が頭をよぎる。医院内の人間関係最悪期・・・。
ちょうどその頃の私と、この本の主人公の横田院長が苦悩する姿が重なります。
何を言ってもスタッフは反発する。よく出来るスタッフからやめて行く。任せても無責任。安心して任せられない。教育してもすぐやめるなら、最低限だけ教えて後は自分でやろう。
これがその頃の考えでした。今ならよく分かる。自分の怒りを無意識にぶつけている自分に気がつかない。スタッフは言葉ではなく、自ら発しているマイナス感情に反応している。どんなに言葉で丁寧に指導しても反発するのは当たり前。ギクシャクした関係の原因を常に相手に求めている限り解決はないのです。
その頃にこの本があれば、もっと早く学びを得て最悪期を脱出し、次のステージに移行できたであろうと思えてなりません。
その後の自分の気づきと、スタッフ達との信頼回復の過程も自分のことを書かれているようで読みながら「そうなんだよね。」と心の中でつぶやきながら振り返ることが出来ました。
また、今抱えている諸問題も改善のヒントが随所に見られ、解決のための一歩を踏み出す勇気がわいてくるようです。常にそばに置き何度も読み返したい本だといえます。
私は歯科医院経営の中で最も難しいものがスタッフの動機付けであり、その前提がスタッフとの良好な信頼関係に基づく人間関係であると思っています。そして、多くの先生方が技術の研鑽に終始して院内で起るさまざまな諸問題、特にスタッフとの関係にあきらめに近いものを感じているように思います。
そのため是この本には、その解決策となるひらめきがあり、まるで自分のことのように感情移入してしまうストーリーが読むものを飽きさせないワクワクさせるエネルギーを感じます。
私の歯科医院経営のバイブルのひとつとなる本だと思います。
本当にすばらしい本を世に出していただきありがとうございます。
突然ですが、お礼を言わせてください。
本当にありがとうございます。
私にとって人生の大きな転機が来そうです。
この本は私の知り得るかぎり、歯科関係初の物語り調のマネージメント(ビジネス)書であり、自己啓発書です。
珍しいので何気なく読み始めました。しかし、読み始めた途端、本の中にグイグイと引きずり込まれ、気が付くと一気に最後まで読んでしまいました。本を置いたとき胸が熱くなりました。
と同時に勇気が湧いてきました。
登場人物は、このスタッフは、うちの○○だ。こっちは△△だ。いるいる。みんなうちのスタッフじゃない。でも読み進んでいくと、この横田院長って自分じゃない?って苦笑いしてしまいました。そして、読み終えた時、自分も横田院長になりたいと強く思いました。そして、今度はきっとなれると確信しました。
なぜなら、私も医院改革を今までに何回も実行してきました。
しかし、どれも長続きせず全て失敗に終わりました。
どうしてなのか、この本を読んでその謎がやっと解けました。
まず第一に医院改革を行った時のスタッフの感情を捉えていなかったからです。この本を読んで、スタッフの感情の動きが手にとるようにわかりました。そして、スタッフの感情をいかにうまく捉えるかが成功の鍵であることが分かりました。
第二に、改革の項目の順番を気にせずに行っていました。
この本から、改革には行っていく順番があること知りました。
改革を成功させるためには、ステップ踏んで一段一段登っていくことがいかに重要か学びました。
第三に改革できない原因をスタッフや環境のせいにしていました。
この本から、改革できるかどうかは、院長の人間力、人間性にあり、それをどのように高めて行けばよいのか良く分かりました。
他にもこの本の中には細かく気付かせてくれるところがたくさんありました。この本と出会いが今後、私にとっての人生の転機になることは間違いありません。
今回は、医院改革を必ず成功させます。
この本の主人公、横田歯科医院の横田先生は国立大学の口腔外科出身、
31歳で開業、開業12年で今は43歳!
開業後も多くの歯科医院が近隣で開業!そして徐々に業績が悪化する。
駅前に大型の歯科医院ができてからは急激に業績が悪化。
あせりだけで空回りする。
いやはや人事ではない、この横田先生は私自身ではないかと本当に驚いた。
私自身もまじめに頑張って患者さんのために良い治療をすれば必ず喜んでもらえて
新規の患者さんも口コミで多く来るはずだと今までは信じて疑わなかった。
そのために腕を磨こうと技術的なセミナーには数々参加してきたが、
マーケティングやマネージメントと聞くと何もわからないので、
両耳を思わず塞いでいた。しかし現実はそう甘くはなかった。
なかなか業績が上がらないためにスタッフに当り散らしたこともあった。
この本を読んでいなければ、今頃私の歯科医院は空中分解していたことであろうと
思わず背筋が寒くなった。
横田先生が柏木先生から大きな気付きを得て、努力して不死鳥のように復活したよう
に今度はこの私が復活する番である。
この本ではノウハウがわかりやすく示されているために比較的簡単に医院のシステムに取り入れることができた。
また親切な事に、こうすればこう言ったトラブルが起きますよと前もって指摘をして貰っているので事前に準備ができたためにトラブルは回避できた。
補綴メニュー、定期健診の取り方のノウハウだけでも数百万円の価値はあると値踏みした。
本当にこの本には数多くのノウハウが織り込まれている。
全てのノウハウを実践することは大変だと思うほど盛り沢山ではあるのだが
これからの歯科医院に1冊のバイブルとなることだけは間違いないであろう。
ここまで情報を包み隠さずに提供してくれた岩渕先生に感謝!感謝である。
「これからの歯科医院はチーム医療だ」と多くの院長は思っています。
しかし、現実の歯科医院の多くは院長を頂点としたトップダウン方式で動いています。そしてスタッフは院長の思い通りに動く駒の様に扱われています。
この現実は、チーム医療という理想から大きくかけ離れています。なぜならば、チーム医療を実現するためには、「スタッフが自立する」「スタッフが自分の頭で考えて行動する」ことが必要だからです。
果たして今のままのトップダウン方式を続けて行く中から自立したスタッフは出現するのでしょうか?もしそうでなければ、どのような手法を用いるとそれは可能になるのでしょうか?
その答えはこの本の中にあります。チーム医療を妨げている理由が何であるかということ、そしてどのようにそれを改善していくかという手法について、この本では実際のエピソードに極めて近い物語によって語られて行きます。
但し、この本を読んでその答えを知ってしまった貴方は、問題がほんの身近な所に潜んでいるにもかかわらず、その改善には極めて勇気がいるものであることに愕然とすることでしょう。
しかしながら、それに気づかせてくれるだけでも、この本の価値は十分にあるのです。さらに、この本をお手本に問題の改善に着手できるならば、貴方の医院は気づかないうちに「チーム医療」の出来る医院へと変貌を遂げているに違いありません。
歯科医師のだれもが同じような悩みを抱えていると思います。
開業当初は少ない患者さんを丁寧にみていたはずです。
ですが、せっかくその評判を聞いて駆けつけた患者さんにはあまり時間をさけなくなってきます。
診察台を増やし、従業員を増やし、一生懸命やるのですが、どうしても一人の患者さんにかける時間は減ってしまい、いつも時間に追われていらいらする。スタッフの仕事ぶりに腹が立つ。技工所を怒りたくなる。そう、みんながこの本に出てくる横田の状態に一度はなるのです。
この本は、そんなかわいそうな院長に救いの手を差し伸べてくれます。いや、院長だけにではありません。従業員も救われます。
私はこの本をスタッフルームおいておきましたが、読みやすいこともあってか、従業員がかわるがわるいつも読むのでぼろぼろになってしまいました。
ぜひ、従業員一人一人に買い与えたい一冊です。
物語り形式なのでとても読みやすく、一気に読めてしまうのが大変良かったです。
読み進めて行くと横田院長、横田歯科医院が自分と自分の医院にオーバーラップして来て、とてもわかりやすい。
岩渕さんのコンサルテーション、この本で一番すごいのは医院の活性化、医院を変えるためには、院長はもちろんですが、女性スタッフにも医院の経営に関与するという意識改革に力を注いでいることだと思います。
そのためにプロジェクトをまかせることや、コーチングの考え方、女性と男性の考え方の違いなども大変役立つことです。この点についてここまで具体的に書いた歯科医院経営はなかったと思います。とても画期的なことです。
又トリートメントコーディネーターの導入やカウンセリング、コミュニケーションシート等は患者さんの医院に対する不満を解決し、満足度をアップする効果があり、今スグ!申し込むそのため是結果として自費の増収につながるものです。そしてこの取り組みは患者の側に立った医療の考え方、POSにも通じるものがあると思います。
この本の通り実践できれば、本当に地域一番になれると思います。そういう医院が岩渕さんのクライアントは何件もあります。私も地域一番を目指して頑張っています。この本は絶対に売れます。すごいです。
この本は、歯科医院の院長なら、誰しも心当たりがいくつかあるのでは、と思ってしまう内容の本である。
ここに書いてあるように院長は経営者であり、スタッフのマネージャーでありそして歯科医師という3つの役割をはたさなければならない。このことはスタッフにはもちろん院長自身にさえも、なかなか意識されていないことだろう。ここでは、そんないろいろな役割のある院長が、なにをするべきなのか、を物語の形式で我々に語ってくれる。
自分ひとりでは行き詰ってしまうときがある。自分が何をすればいいのか判らなくなったとき、スタッフとの関係に悩んだとき、医院の方向性が見出せないとき、そんなときどうすればいいかを具体的に、医院経営に必要な数字も含めて、私たちに教えてくれる本である。
医院をよくするためには、まず自分が変わること、自分や医院を支えてくれている人たちに対する感謝をいつも忘れないこと、そしてどんどん実践すること、を教えられた。また本文中で『いいと思ったことは先ずやってみる』、『今、自分の出来る範囲で一番を作りましょう』『最初からあの人とは違う、あそことは違うと言うことは、逃げていることだ』など心にぐっと来るフレーズも多くあった。
また、患者さんにとってもスタッフにとっても、もっといい医院にしていくにはスタッフといっしょに考え実践していくことこそが必要である。そしてスタッフと一緒によくなっていくにはどうしたらいいか―この肝心なところを教えてもらった。読んでいる途中であれをやろう、これをやろうと考えてしまう本だ。