労務が8割
皆さん、こんにちは。歯科医院地域一番実践会 地域一番化マスター 岩渕龍正です。
私はこれまで24年にわたって歯科医院専門で経営コンサルティングを行い、200医院以上のコンサルティングをしてきました。
その中で、1,000人以上のスタッフと合計5,000回以上面談をしてきました。
この24年間の中で、歯科医院経営を取り巻く環境の中で最も変わったことは何だと思いますか?
それは・・・
24年前はスタッフと面談して出てくる不満の8割は
「院長先生の言い方がヒドイ」
「院長先生がすぐに怒る」
「帰るのが遅いので辛い・しんどい」
「仕事がしんどい・肉体的にきついので続けられない」
という感じでした。
しかし、今はスタッフと面談して出てくる不満の8割は労務関連です。
これがこの24年間で、最も大きな変化だと私は思います。
冒頭で挙げてるのはスタッフ面談でこれまで言われたことのほんの一部です。
実際には、聞いてるだけで気が滅入るような、「えっ、そんなことまで言う!?」と思うような労務に関する不満が山のようにあります。
つまり、この24年間でスタッフ・勤務Drの意識は大きく変わったのです。
24年前は「働かせてもらってる」「お世話になってるから」「先生にもよくしてもらってるから」という意識で、労務的に突っ込みどころはあっても、労務に関する知識が一般化してないこともあり、頑張ってくれてるスタッフが数多くいました。
しかし、今はそんな義理とか人情とか、「良くしてもらってるから」なんてことで納得してくれるようなスタッフはほぼ絶滅してしまいました。
また、「ブラック企業」という言葉や、スマホの普及に伴い労働基準法に関する知識を手軽に調べることができるようになったため、労務に関する知識が格段に普及しました。
先日、ビックリしたのはあるパートDHが面談でこう言ったのです。
「来年から同一賃金同一労働になるんですよね?私たち昼間の時間帯のパートDHの時給より、夕方からのパートDHの方が時給が高いですよね?これって、同一労働同一賃金だから、私たちの時給も上がるんですよね?」
パートさんであっても、ここまで労務の知識を持ち、自分たちにとって都合のいいことだけは強硬に主張してくる。これが今の時代です。
あくまで権利は権利であって、その権利が守られないことはおかしいし、納得できないというように変わってきてるのです。
しかし、99.9%院長先生は労務なんて、最も嫌いで、やりたくない、目を背けたい、一番の苦手分野であり、労務の正しい知識も不足しているのが現実です。
だって、いくら労務を頑張ったって、治療が上手くなるわけでもないし、医業収入が上がるわけでもないし、何のプラスもないと思ってるからです。
確かに、労務にしっかり取組めば取り組むほど、スタッフの権利を明確化し、人件費は上昇し、良いことが何もないように感じます。
しかし、実際には逆なのです。
それを歯科医院地域一番実践会の全国約400医院のクライアントで証明してきました。労務にしっかり取り組むことで、スタッフの定着率は上がり、勤続年数も上がり、スタッフのモチベーションも上がり、採用にも強くなり、最終的に医業収入が上がるのです。
しかし、目先はスタッフの権利が拡大し、人件費が上昇するので損をするように感じますが、長期的に見れば、大いなるプラスになるのです。
その観点が分からない、理解できない院長先生はこれからも、医院で労務トラブルが起き続け、いつもスタッフからの不平不満グチ文句をスタッフルームで言われ、いきなりスタッフが同時退職し、スタッフとの関係性はずっと悪いままで、自分の医院なのに行くのも苦痛になるような生活が待ってる可能性があります。
それでも、良いのであれば、それは先生の決断なので、しょうがないと思います。
ちなみに言えば、労務トラブルは起きた時点でほぼ負け確定です。
どんなに正当性を医院が主張しても、医院が勝てる可能性は0.001%ぐらいです。
なぜなら、日本の労務に関する法律・判例は「経営者は悪人であり、労働者は善人である」という前提で作られているからです。
弱い立場である労働者が嘘なんかつくはずがない
経営者は嘘しか言うはずがない
それぐらい日本の労務は狂っているのです。
世界の先進国でも日本の労務はダントツで厳しいのです。
その現実を多くの院長先生は知らないのです。
では、どのような先生が労務トラブルに巻き込まれやすいのか?
以下の項目に自分が当てはまるかどうかをチェックしてみてください。
2つ以上、当てはまったら、労務トラブルが起きる可能性は高いと思います。
労務トラブルが起きれば目先、お金を納得できない形で支払わないといけなくなります。
最悪、1千万円を超える多額の未払い残業代を払わなければいけなくなることもありえます。
そうなれば、未払い残業代で医院が倒産することだって、ありえます。
もちろん、経営者としてはこれも耐え難いことではあります。
しかし、労務トラブルの最大のデメリットは別にあります。
それは院長先生自身が人間不信に陥り、スタッフのことを信用できなくなることです。
そして、院長先生のモチベーションが下がり、スタッフを増やすことや、医院を成長させることに対して意欲を失い、細々と医院をやれば良いやと思ってしまうことなのです。
どんなにスタッフに良くしてあげても、極論言えば、その気持ちはスタッフに伝わりません。
伝わってるのかもしれませんが、それはそれ、労務で守られるべき権利は守られなければならないし、それが守られてないのはおかしいし不満だ、となるのです。
ですので、スタッフに良くしてあげることはもちろん、素晴らしいことなのですが、それよりも先に労務の突っ込みどころを失くすことを優先したほうが良いのです。
労務の突っ込みどころを全て潰してから、スタッフに良くしてあげればいいのに、順番を逆にしてしまうのです。
労務の突っ込みどころがなくなれば、不満の8割はなくなります。
そして、労務はちゃんとやれば100点を目指せるのです。
労務で100点を取れば、それでも文句ばかり言ってくるスタッフはさすがにおかしいと他のスタッフも思うようになります。
もちろん、私も社員数35名以上の会社を経営する立場ですから、経営者である院長先生の気持ちも痛いほど、分かります。
実際、私も自分の会社で労務トラブルに巻き込まれたことがあります。
はらわたが煮えくり返る程の憤りを感じました。
そして、その時に決断しました。
「こんな嫌な思いを二度と経験しないために、労務に詳しくなろう」と。
先ほども、お伝えしたように、労務トラブルは院長先生のモチベーションまで破壊してしまう可能性があります。
あんな嫌な思いをする院長先生が少しでも減ってほしいと思い、これまでクライアントの院長先生にしかお伝えてなかった労務トラブル徹底対策の方法を初めて、公開することにしました。
では、具体的にどのような労務トラブル対策をお伝えするかというと・・・
これらは本セミナーでお伝えすることのほんの一部です。
これから、歯科業界に限らず、全ての経営者に労務の知識が必須になります。
しかし、誰も経営者になるまで労務なんか勉強したこともありません。
だから、ほとんどすべての中小企業では間違った労務が行われ、スタッフの不満は「労務が8割」状態になってるのです。
いくら治療が上手くても、いくら医業収入をあげることができても、これからの時代は労務がザルの院長は全く尊敬されませんし、誰もついてこなくなります。
オリンピックで13人のメダリストを輩出し、日本女子レスリングの黄金期を作り上げ、弊社のスペシャルセミナーでも講演していただいた栄和人監督はパワハラ疑惑によって、その全ての業績を否定され、世間から猛烈なバッシングにさらされました。
あれだけ成果を出した栄監督であっても労務トラブルに巻き込まれれば、そのすべてを失い、否定されてしまうだけのリスクがあることが証明されました(2019年12月に至学館大学の監督に復帰されました)。
治療技術を高めるために研鑽を積むことは医療従事者として素晴らしいことですが、歯科医院の経営者として労務知識を習得するのも経営者として今後ますます、重要になる技術として是非、これを機会に習得していただくようにお願いします。
今後、従業員の権利意識が増すことはあれど、低下することはないと断言します。
労務トラブルは今後も増え続けることは間違いありません。
労務トラブルになってから、「あの時、もっとちゃんとしておけばよかった」と思うのはあまりにもったいないです。是非、この機会に労務トラブル徹底対策を行っていきましょう。
本セミナーには、是非、院長先生だけでなく、主に給与計算や銀行関係などを担当していただいている院長夫人にも一緒に参加してもらうことをおススメします。
院長先生自身が労務についての正しい知識を習得することは非常に重要ですが、実際の実務は院長夫人に担当していただけると、運用が非常にスムーズにいくことが多いです。
労務はあくまで守りです。守りはあまり面白くないかもしれません。しかし、守りが手薄でいくら攻めても、その医院が成長するのは限界があります。これを機に、院長・院長夫人で労務についての知識を習得し、実践していくことで、更なる医院の成長を実現させていきましょう。
歯科医院地域一番実践会
地域一番化マスター
講師紹介
歯科医院地域一番実践会 地域一番化マスター 岩渕 龍正
学習院大学卒業後、大手経営コンサルティング会社に入社。
人脈なし、ノウハウなし、経験なし、の状態から、たった独りで、歯科医院の経営コンサルティングを確立させる。
2005年、経営戦略研究所株式会社、代表取締役社長に就任。
歯科医院地域一番実践会を主宰。
地域一番を目指す、志の高い、厳選された400医院が全国から参加。2005年1月に出版した『歯科医院地域一番実践プロジェクト(通称:赤本)』が歯科界では異例の1万2千部を超える大ヒット。2009年3部作からなる赤本のスタッフ版『歯科医院スタッフ道』の第1章・第2章・第3章を出版。歯科医院の現場に密着した経営コンサルティングが信条。
自社が労務トラブルに巻き込まれた経験から労務について徹底的に勉強し、これまで数々のクライアントで労務トラブルを解決してきた実績を持つ。
歯科医院地域一番実践会 地域一番サポーター 岩渕 泉
都内の信用金庫で10年間の勤務後、岩渕と結婚。一児の母。
経営戦略研究所 株式会社 設立前から岩渕と共に取組、設立後は取締役に就任。会社を設立当初は岩渕の両親が住むマンションの一室で2人だけで事業を開始。
岩渕がコンサルティングで全国を飛び回る中、セミナー準備、運営、経理関係など全てを経験。週100時間近く働き、全力で岩渕をサポートしてきた。
2012年に労務トラブルに巻き込まれてからは、労務トラブルを二度と起こさないための徹底した労務管理の実務を担ってきた。その結果、19年間で経営コンサルタント22名、スタッフ総数35名を超える採用面接、面談、組織成長を支えてきた。
歯科医院 労務トラブル徹底対策セミナー 開催日程
開催日程 |
WEB配信のみ |
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歯科医院 労務トラブル徹底対策セミナー 講座内容
テーマ | 概要 | |
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第1講座 1時間 |
こんなに怖い!?労務トラブルの実際 講師 歯科医院地域一番実践会 地域一番化マスター 岩渕 龍正 |
今、この瞬間も全国の歯科医院のスタッフルームで不平不満グチ文句大会が行われています。そこで出る不満は労務が8割です。これを放置すると、スタッフのモチベーションが下がり、医院全体に感染し、スタッフの退職、医院の停滞へとつながっていきます。実際にあった労務トラブル、スタッフからの不満、医院へのリスクを解説します。 |
第2講座 2時間 |
不満を8割減らし、労務トラブルを防ぐ対策とは 講師 歯科医院地域一番実践会 地域一番化マスター 岩渕 龍正 |
労務には正しい、正しくないが明確にあり、どこまで労務の観点で認められるのかを理解することが非常に重要です。それが分かっていれば、スタッフから何か言われても、堂々と回答できます。正しい法的知識に基づき、医院を労務トラブルから守る具体的な方法をお伝えしていきます。 |
第3講座 1時間 |
労務トラブル徹底対策を具現化する労務管理とは 講師 歯科医院地域一番実践会 地域一番サポーター 岩渕 泉 |
労務トラブル徹底対策法は知識として理解するのも簡単ではありませんが、一番重要なのは実際の運用、労務管理です。正しい労務管理ができていなければ、いくらどんなに制度を整えても、何もしてないのと同じで労務トラブルはなくなりません。経営者の妻として、実際に労務管理を行ってきた泉が労務管理の具体的なやり方・ポイントをお伝えします。 |
質疑応答 30分 |
個別相談会 | 講座内容についての疑問・分からない点、実際にご自分の医院で起きてる問題などを講座中にご連絡いただければ、この時間で回答させていただきます。 |
zoomを利用した、オンラインセミナー
新型コロナウイルスの影響により、特別にご用意させていただいたzoomを利用したWEBでの受講が可能となっています。
ソフト自体は無料なので、カメラ付きのPC、タブレット、スマートフォンをご用意いただければ、すぐに利用できるソフトです。そちらをご利用いただき、お気軽にセミナーへ参加することができます。
※映像はセミナー当日、インターネットによる配信を行っています。
※細かい接続方法については、詳細をまとめたマニュアルをお送りさせていただきます。
※自身の受講姿が映されていることや、WEB参加の方からも研修報告書を提出してもらうため、WEB受講であってもしっかりセミナーを受講していただけます。
※実践会では以前から、動画の重要性を認識しておりましたので、プロレベルのカメラ、マイクなど、撮影機材を100万円以上かけて準備しています。
WEB受講による様々なメリット
WEB受講には様々なメリットがあります。
- ウイルスによる感染リスクがゼロなので、スタッフやご家族から反対されることがない
- 交通費がかからないため、トータルコストで考えると、非常に安価
- 移動による労力がなくなるので、院長夫人も参加しやすい
- 午前中やセミナー終了後に別の予定を入れることができる
- 小さいお子さんがいても、子供を見ながらでも受講することができる
といったように、多くのメリットがあります。ぜひご検討ください。
歯科医院 労務トラブル徹底対策セミナー 参加費用
定員 | 各回30名限定 |
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参加費用 | 1人目:30,000円(税込33,000円) 2人目以降:10,000円(税込11,000円) 割引※ ※院長夫人など労務運用に関わる方にも参加していただきやすいよう、 2人目以降のご参加費を1万円割引することとなりました。 |
この機会を是非、お見逃しなく!
追伸1.院長夫人にも必須の内容です
先ほども、申し上げましたが、給与計算、銀行関係を院長夫人が担当して下さっているのであれば、これまでも雇用契約書を交わすことなどは院長夫人がやってくださっているのではないでしょうか。
そのような場合、院長先生だけでなく、院長夫人にも一緒に参加してもらった方が絶対に良いです。なぜなら、院長先生は日々、治療に一生懸命、取組みたいのであって、労務を一生懸命やりたいわけではありません。
どうしても優先順位が下がってしまい、大事だとはわかっていても後回しになり、突っ込みどころが多い労務になり、最終的に労務トラブルになってしまいかねません。
そのような院長先生が苦手な分野を院長夫人が補ってくれれば、かなり労務トラブルを回避できる可能性が上がりますので、夫婦で一緒に参加することを強くお勧めします。
しかも、WEB受講が可能ですので、自宅に居ながらでも、本セミナーを受講していただくことが可能です。
追伸2.労務トラブルは都心の医院程、起きる可能性が高いです
歯科医院地域一番実践会は全国約400医院のクライアントを担当しております。
そうすると、気づくことがあります。それは・・・
「都心ほど、労務トラブルになりやすい」「都心のスタッフの方が権利意識が強い」
ということです。
実は、もはや、日本全国どこでも、秋田であっても労務についての不満は非常に多いことには変わりません。
しかし、残業代の未払い請求や大きなトラブルになるのは都心の医院の方が多いのは確かです。人口10万人以上の都市であれば、どこでも労務トラブルになる可能性はあるとお考え下さい。
「うちの医院に限って、そんなことはない」その院長のわきの甘さ、労務に対する認識の甘さが労務トラブルを生むことを是非、忘れないでください。
歯科医院 労務トラブル徹底対策セミナー お申込み
開催日時 | WEB配信のみ 以下からご都合の良い時間帯を選んで参加可能です 2024年1月21日(日) ①9:00-13:30 ②11:00-15:30 ③13:00-17:30 ④17:00-21:30 2024年1月28日(日) ⑤9:00-13:30 ⑥11:00-15:30 ⑦13:00-17:30 ⑧17:00-21:30 |
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講師 | 地域一番化マスター 岩渕 龍正 地域一番サポーター 岩渕 泉 |
定員 | 各回30名限定 |
ご参加料金 | 1人 30,000円(税込33,000円) 2人目以降:10,000円(税込11,000円) 割引※ ※院長夫人など労務運用に関わる方にも参加していただきやすいよう、 2人目以降のご参加費を1万円割引することとなりました。 |
院長先生の感想文
愛知県 医)裕誠会 たかしま歯科 院長 高嶋 俊裕 先生
愛知県 医)S&Cオリーブ歯科 理事長 加藤 剛 先生
北海道 医)徳和会 平和歯科クリニック 理事長 金澤 徳幸先生
東京都 大井町駅前歯科クリニック 院長 大倉 顯智 先生
山口県 あさ歯科クリニック 院長 宮 一雄 先生
千葉県 医)翠聖会 ウニクス成田歯科 理事長 岩松 晃弘先生
院長夫人の感想文
青森県 医)トリプルウィン 松尾歯科 マネージャー 松尾 沙織様
兵庫県 溝井歯科医院 院長夫人 溝井 美知瑠様
肝心の運用ができていない。他にも聞いていくと出るわ出るわ……「うちは大丈夫!」と思っていた朝までの自分が恥ずかしくて仕方ありません。何かあった時にお互い嫌な気持ちにならないよう、一つずつ見直していこうと思いました。個人的に一番びっくりしたのが、休日の設定次第で祝日も計画付与にできるということです。もう祝日を休日に謳っているので修正は難しいですが…。もっと開業前にこんな情報があれば、とつい思ってしまいました。本日はありがとうございました。