歯科医院地域一番実践経営塾アドバンスコース 第2回 開催レポート
経営塾ベーシックコースを修了した医院にしか参加資格のない、より高度な内容になっているのがアドバンスコースです。ベーシックコース修了が前提とされているで、その宿題は経営者や幹部向けの内容になっています。アドバンスコースは全2回となりますので、今回が最終回となります。
このアドバンスコースの主な目的は、強い組織の構築です。
そのため、あらゆる側面で仕組み化を実現することが中心的な取り組みとなっています。組織力の向上を通じて、継続的な医院の成長と繁栄を追求しています。
セミナーに参加しているメンバー同士は、「自分たちの医院をさらに発展させるため」という視点から、情報を共有し合っています。交流の場としても機能し、互いの知識や経験を活かし合っています。この2回を通してとても良い学びの場になったのではないでしょうか。
第一講座
アドバンス第2回の第一講座は「実践事例紹介」です。
参加者の方々が報告してくれた事例を中心に成果に繋がる可能性が高いもの、汎用性が高いものを弊社代表の岩渕が解説しています。
時間の関係上、解説できない内容で参加メンバーに共有したいものは厳選し、冊子にまとめてお配りしています。
医院の拡張や分院展開、勤務医育成、アドバンスクラスならではの経営課題とその解決方法から、新患数アップ、自費率アップのマーケティング、スタッフ育成や労務に関する事例など、様々なジャンルについて解説しています。
この実践事例を活用した講座内容は、多くの歯科医院で取り組まれ、成果につながったものです。それはつまり、この講座内容で知った取り組みを、自分の医院の課題と照らし合わせ、着実に実行するだけで、大きな成果につながるということです。
こうした取り組みを、何か問題が起きてから対応するのではなく、問題が起きる前から取り組んでおくことで、いざトラブルが起きたとしても、問題を素早く解決できるように準備しているのです。
このような第二領域の取り組みを当たり前にやっていけるのが、このアドバンスコースに参加している医院の大きな特徴です。
第二講座
アドバンス第2回の第二講座はゲスト講師として、大阪府開業 医療法人幸恵会 カツベ歯科クリニック 勝部 義明 先生にご講演頂きました。
カツベ歯科クリニックさまは臨床と経営の両面において高いレベルで両立しています。臨床においては、勝部先生が大阪SJCDのインスタラクターなども務め、ご活躍されているので、多くの先生方がご存知かと思います。そんな技術向上に心血を注いでいる歯科医院でありながら、経営おいても高い実践力を発揮され、成長し続けています。
今回は、アドバンスクラスの先生方でも課題となる歯科医師の教育の仕組み、還元の仕組み、良い人材確保の仕組みなどの詳細についてお話して頂きました。アドバンスクラスの先生方にとっては目からウロコの話ばかりだったと思います。勝部先生、素晴らしい講演をありがとうございました。
第三講座
第三講座は「文章力UP」と「リーダーシップ研修」についてです。
「文章力UP」の重要性に関して、みなさんは本当の意味で理解しているでしょうか。
文章力の向上には多くのメリットがあります。それは、まるで24時間働き続ける営業マンが現れるようなものです。加えて、愚痴や不平不満を言わず、労務問題を訴えてこないという人特有の煩雑さがないという利点もあります。
文章力が高まることで、集患だけでなく、自費アップ、採用力アップなど、あらゆる状況で優れたパフォーマンスを発揮できます。
歯科医院経営において、カウンセリング等のコミュニケーションが極めて重要なのと同じように、効果的な文章を作成する方法も極めて重要です。
ただ、この文章力に関して学ぶ方法や習得する方法を知っている方は極めて少ないです。このセミナーでは、その具体的な手法について詳しく解説しました。
さらに、リーダーシップに関する部分では、「リーダーシップ」の定義についても触れました。多くの人は「リーダーシップ」の重要性を認識していますが、その具体的な定義や要素について明確に説明できる人は少ないことでしょう。
「リーダーシップ」は組織の種類や規模、環境、状態に応じて異なる解釈ができるため、一言で説明するのは難しいのです。しかし、歯科医院におけるリーダーシップを向上させるためには、具体的な考え方や行動が必要です。このセミナーでは、その具体的な内容についても詳しく説明しました。
今回のセミナーで取り上げた内容は、文章力の向上やリーダーシップの重要性について理解を深め、具体的な方法を学ぶ貴重な機会となりました。これらのスキルを磨くことで、歯科医院経営において継続的な成果だけでなく、個人的な成長にも必ず繋がります。セミナー後も是非取り組んで頂けると嬉しいです。
もしかしたら、経営塾ベーシックコースなどを経て地域一番になると普通の方であれば「そんなに成功している医院がなぜそこまでがんばるの?」と思う人もいるかもしれません。しかし、油断、慢心、おごり、そのような危機感の欠如で組織の崩壊は始まっていきます。
歯科医院が約67000件の存在する現代において、いつ、自分の医院よりも良い立地、設備も最新かつ高価なもの、イケメン若手院長が開業するかわかりません。そうなったときでも、着実な実践と、小さくても強い組織となった医院で立ち向かえる備えが重要なのです。その備え、学びを吸収できるのが、この経営塾なのです。